学校だより6月号
- 公開日
- 2025/05/29
- 更新日
- 2025/05/29
学校の様子
【学校だより 6月号】
将来、必要な力といえば、「考える力」や「表現する力」というものをイメージされる方が多いと思います。ですが、実際はそもそもの土台となる「感受性」や「観る力」が必要不可欠です。例えば、「あー、花はきれいだなぁ。」と感じられるから、その次のステップとして「なぜ花はこんなに色がカラフルなんだろう。」と考えるわけです。つまり感じる能力、観る能力がないと考える力は育たず、それらの能力はそもそもの土台となる体験の数に左右されると考えられています。
ここで6年生の取組を紹介させていただきます。6年生は週末に自主学習に取り組んでいます。ノートを見させてもらったら、「人がバズるのはなぜ?」という問いを自ら設定し、仮説を立て、調べ、結果をまとめ、さらに新たな問い「炎上との違い」について調べていました。
また、クラスで取り組んでいる会社活動【通常の係活動ではなく、自由な発想で社会(学級)に貢献する取組】では、特技会社のメンバーが「みんなに作品を見てもらって楽しんでもらう」という活動目的のもと、ブロックの「LaQ」(ラキュー)で様々な生き物を作成していました。「廊下に展示してもいいですか?」と聞かれたので喜んでOKを出しました。
現在、文部科学省では「学習指導要領」(全国の学校で子どもたちがどのようなことをどのように学ぶのかを示すガイドラインのようなもの)の改訂に向けて議論が進んでいます。変化の激しい時代において、自身の思いや願い・意志を実現し、自身の人生を主体的に舵取りしていく力が求められている中、育成したい資質・能力としてこの度「初発の思考や行動を起こす力・好奇心」というフレーズが出てきました。まさに川越小学校が大切にしている「すき」「やってみたい」「なんで?」といった探究心そのものだと捉えています。
子ども時代の体験はその後の一生に大きく影響を与えます。一番心が動く時期だからこそ、お子さまが多種多様な体験をたくさん積み、自分の「すき」「やってみたい」「なんで?」に出会うことが大切です。保護者の皆様におかれましては、お子さまの「すき」「やってみたい」「なんで?」に対して引き続きあたたかく見守っていただけたらと思っております。