「やってみたい」を大切に〜6年生のダイラタンシー実験〜
- 公開日
- 2025/06/02
- 更新日
- 2025/06/02
学校の様子
【6年生のダイラタンシー実験】
先日、6年生の児童が朝の時間に「ダイラタンシー現象」について紹介してくれました。
ダイラタンシーとは、ゆっくり力を加えると液体のようにふるまい、急に強い力を加えると固体のようになるという、不思議な性質のことです。今回は、身近な材料である「水と片栗粉」を使って、その現象を実際に再現してくれました。
児童たちは自分たちの手で“ダイラタンシー液”をつくり、そっと触れると指にまとわりつくのに、強く叩くとまるで固まったかのように跳ね返す――そんな現象に目を輝かせていました。
中には、「まるで魔法みたい!」と目を丸くして驚く子も。実験後には「なんでこうなるの?」「他の材料でもできるのかな?」といった声が自然と聞こえてきました。自分の「なんで?」から探究が始まる、そんな瞬間を目の当たりにしたと担任から報告があり、校長としてもとても嬉しく感じました。
私は以前の学校だよりでも「やってみたいを大切に」とお伝えしましたが、こうした子どもたちの主体的な姿から、その言葉の意味を改めて実感しました。
「好き」「やってみたい」「なんで?」と感じること。それを出発点として、さまざまな体験を積み重ねていくことが、結果として自己理解を深め、将来のキャリア形成にもつながっていきます。
実際に、現在の社会では就職後3年以内に離職する若者が4割弱にのぼっており、その理由として最も多いのが「仕事内容とのミスマッチ」と言われています。だからこそ、子どもたちが小さいうちから多様な体験を通じて「自分はどんなことが好きか」「どんなことに興味があるのか」を知っていくことが、とても大切です。
これからも本校では、子どもたちの「やってみたい」「知りたい」という気持ちを大切にしながら、豊かな学びの場をつくってまいります。
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