学校日記

1学期終業式

公開日
2024/07/20
更新日
2024/07/20

学校の様子♪←随時更新

本日で1学期が終わりました。保護者の方をはじめ地域の方々にはご理解ご協力を頂き本当にありがとうございました。

全学年の様子を見させていただき、どの学年も学習面での取り組みが素晴らしいかったです。とくに、校外学習には全学年参加して、それぞれの学年の頑張りを見ることができました。やはり、3年生の修学旅行が素晴らしく良い体験になっておりました。それも3年間の積み重ねです。これは、1、2年生のみなさんに知っておいてほしいことですが、その時だけ頑張ったわけではなく、これまでの頑張りで積み重ねてきたことの結果です。ここは大切ですからよく考えてみましょう。
そして、探究学習について、枚方中学校では全学年、総合の時間を中心に取り組んでいますが、その学習の意義について、生徒たちにはスライドで説明を行いました。その時の説明を下に文章で掲載しますので参考にしてください。

終業式では、生徒指導担当の先生より、夏休みの生活について、ツボの話から自分の時間をどのように使うのかを考えることや、交通事故などに注意するようにと話がありました。とくに交通事故については、自転車を使用するときには、努力義務となっているヘルメットの着用について努めていただくとともに、交通ルールを守ることが大前提です。安全ために通行場所、歩行者優先など、決まっているルールを守ることと伝えました。

終業式に引き続き、生徒集会が行われて、委員会からの報告や、部活動表彰、そして能登支援プロジェクトのメンバーによる活動報告ー先日の募金活動と、石川県の現状について報告がありました。スライドを使っての説明もわかりやすく、募金にご協力いただいた方への感謝の気持ちが良く伝わりました。

(以下、学習についての校長からの話)
テーマ:探究学習について
探究とは—問いを立て、考え抜くこと
これは、生成AI(Google社のGemini)でも検索しても出てきます。文部科学省や教育機関が探究学習を研究し、研究成果は多数アップされていますから、ほぼ正確に出てきました。スリムにまとめると、「問を立てる」ことに集約されます。学びの本質です。
探究学習を行うための探究スキルを各教科で学び、身につける。その各教科でしか身につかない資質能力、例えば数学的リテラシーや社会的な視点などを学び身につける。いうまでもなく、国語英語で培われる言語能力はすべての基礎となります。そうやって各教科で身につけた資質能力を活用して、総合的な学習の時間や校外学習で探究的に学びを進める。この時、各学年が決めたテーマの実現のためのプロジェクトに取り組む際に、自分なりの問いを持って探究していく。問いによって発見した問題を解決するためのミッション=学習課題に取り組みます。(PBL=プロジェクト・ベースド・ラーニング)

なぜ探究学習が必要なのかーこれまでの知識詰込みだけでは混迷の時代で生きていくことは難しいから。およそ、25年後(生徒は40歳)の2050年ごろの世界の経済力をグラフ化したものがあります。そこからは分かることは、日本はほぼ成長しない。中国、インドなどのアジアの超大国が、日本はおろか、米国やEU(ヨーロッパ連合)よりも大きく成長する。気にすべきことはなぜ日本は成長しないのか。それは少子高齢化による人口減少があるからです。これは発展した先進国の中では日本が世界で一番顕著にあらわれその影響を受けます。また、AIの発展で、これまでの人間が行っていた仕事の多くはAIが行うようになります。すでにAIに切り替わった仕事も多いでしょう。例えば、コメントの必要のない情報伝達のみのニュースはAIが文章作成・読み上げを行っています。映像作成や作曲、小説などクリエィティブな仕事にどんどんAIが進出しています。このような社会状況に日本独自の社会変化も加わり、誰もが正解が分からない。だからこそ、枚方中学校の学校教育目標である、自ら気づき、考え、行動することが必要となります。付け加えて、AIの不得意なことは自ら提案・質問をすることです。質問に答えることはとても得意ですが、質問ができないのです。問いを持たないから。この点から、探究学習で行う、自ら問いを持って考えることは本当に大切なことになります。
 探究的な学びは今後ますます必要であることは明確ですが、小中学校での基礎知識や概念理解の時間はとても大切です。これがないと探究的な学びをすすめることは難しいです。それは、前述している「各教科で身につけた資質能力を活用して・・・」とあるように、つまり「活用」です。まさに身につけたことを「活用」している。問いを持って学んだことをさらに深めてほしいと考えています。
 最後に良い点と課題、問いを出しで終わります。枚方中学校の生徒は、「自分は、社会の責任ある一員である。」質問に対して80%近くの人がそう思っていると答えています。これは素晴らしいことです。しかし、「自分で社会を変えることができる。」には50%以上ができないと思っていると答えています。社会の責任者としての自覚があるのに、変えることは難しいと思っている。校長としては、中学校でいろいろな答えのない問いにチャレンジして、変えることができるという自信を持ってほしいと考えています。そしてこの問いは先生側の問いでもあります。なぜ「変えることができない。」と思う人が多くなるのか。この問いを解くために考えていきます。夏休みは長いです。この長い休みの間に、宿題だけでなく、本を読む、どこかに行ってみる。部活動もそうです。どうやったらうまくなるか探究することも大切です。自分なりの問いを持って深く追求していってください。そして、全員が無事に、やり切った表情で、二学期始業式を迎えてください。

枚方中学校 校長

  • 472712.jpg
  • 472713.jpg
  • 472714.jpg

https://hirakata.schoolweb.ne.jp/2720030/blog_img/35312668?tm=20241212114859

https://hirakata.schoolweb.ne.jp/2720030/blog_img/35314015?tm=20241212114859

https://hirakata.schoolweb.ne.jp/2720030/blog_img/35314978?tm=20241212114859