枚方市立桜丘小学校

いいじゃないかおくれても、

 まもなく2学期が始まります。
 皆さん、この夏をどんなふうに過ごされましたか?
 しっかりと自分の時間を楽しむことができましたか?
 夏休みのように「自分だけ時間」を「自分のペース」で使える時は気にならないものですが、新学期が始まり、学校(社会)に出て、大勢の人たちと一緒の時間を過ごすことが多くなると、どうしても気になるのが、「人と比べた自分」です。
 「私はあの人より足が速い」「私はあの人より勉強ができる」「私はあの人より努力している」などどうしても自分の達成感を他者との比較で生み出してしまいがちです。
 ただ、この考え方でいくと、いつも自分が他者に比べてできているわけにはいかないので、「あの人はできているのにどうして私はできないのだろう」「あの人の作品は自分よりよくできている」「あの人にはかなわない」「みんなはちゃんとできているのにどうして私は宿題が計画的にできないのだろう」などネガティブな思考におちいりがちです。
 勉強が苦手なのび太は周りの人と自分を比較して、「僕だけ(勉強が)おくれちゃって」とドラえもんに悩みを打ち明けます。そんなときにドラえもんは「いいじゃないかおくれても、」と返します。
 私もそれでいいと思います。
 何かに取り組むときには周りのことは気にせずに自分のペースでいけばいいです。
 世界は広いですよ。今自分が見ている限られた世界で人をひきあいに出して比べたり、自分はダメだと思うんじゃなくて、自分のペースで、自分らしく、自分でがんばってください。
 この夏はオリンピックもあり、全国高校野球選手権大会(甲子園)などがありました。そこにはたくさんの勝敗が生まれ、たくさんの感動を目の当たりにしました。高校野球では大阪大会の決勝で桜丘小学校のお隣にある大阪仰星高校が惜しくも敗れ、甲子園には出られませんでした。点数で比較したら「負け」です。点数を競い合うスポーツなので仕方ありません。しかし勝ち負けではなく、仰星高校の選手たちは自分自身でここまで「がんばった」とわかっていると思います。そこが大切だと思います。
 ドラえもんも「いいじゃないかおくれても」に続けて「最後までがんばれ」とエールを送ります。
 周りは気にせず、自分のペースで最後までがんばりましょう。


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