最新更新日:2024/07/20
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校訓「人間尊重」   めざす生徒像:自ら学び、考え、行動する生徒  自他を尊重し、共感しあう生徒  健康・明朗で礼儀正しい生徒

入学式3

新入生は、真新しい制服に身を包み、凛々い態度で式に臨んでいます。賢いですね。

令和3年度 第五十二回入学式 式辞

 いかにも春らしい清新の雰囲気があふれるその中、枚方市立枚方中学校の第五十二回入学式を迎えることができました。
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 最初に、現在の新型コロナウイルス流行の影響で、皆さんの中学校生活にさまざまな影響があることに触れざるを得ません。小学校の卒業式もそうであったようにこの入学式には来賓の皆様も上級生も姿がありません。また、今日の入学式の後にもさまざまな影響があるでしょう。皆さんはいろんな思いを持っているでしょうし、否定的な思いを抱いている人もいると思います。しかし、さまざまな措置は皆さんの健康と安全、ひいては命を大切にすることを最優先にした結果であることを理解してほしいと思います。本校の校訓は「人間尊重」です。一人ひとりの人格と人権を尊重することです。人間を尊重するためには、まず自分を大切にし、本当に自分を大切にするためには他の人も同じように大切にすることが必要です。新型コロナウイルス流行に関わる様々な出来事を、自分と他の人の生命について改めて考えるきっかけにしてほしいと思います。
さて、そのような困難と闘う中、皆さんは今日晴れて中学生になりました。真新しい制服を着た皆さんの元気で凛々しい姿は、一人ひとりとても輝いて見えます。今日から枚方中学校での新しい出会いと新しい生活が始まります。どうかこれからの中学校生活を全力で頑張ってください。そして、本校51年の歴史を受け継ぎ、皆さんの力で枚方中学校をさらに発展させ、さらに輝かしい歴史を築いてくれることを期待しています。
ところで、新入生の皆さん。皆さんは中学校で新しいことを沢山学習します。例えば、国語では小学校では詳しく学習しなかった日本の古い時代の言葉である古文を学びます。今日はその学習を先取りして一つの古文の言葉を知ってほしいと思います。それは、名こそ惜しけれ、という言葉です。字で書くと、このようになります。意味は、自分の名前を汚すような、恥ずかしいことはするな。誇り高く生きていこう。ということです。この言葉は、平安時代の終わり頃、やがては武士になっていく自立した農民たちの中から生まれ、長い日本の歴史を通じて、人々の精神や行動を支える言葉として受け継がれてきました。中国からの輸入でもなく、西洋の模倣でもなく、日本人が文字通り命がけで磨き続けてきた言葉であり、思想なのです。
 皆さんは小学校を卒業し、新しい人生の段階に入ります。その中学校生活を自分の名前に恥じぬよう、誇り高く生きていってほしいのです。
例えば自分を大切にして、一生懸命勉強やクラブ活動に励むことは、自分の名前を高める名誉ある行動です。ほかの人に優しく、思いやりのある態度で接することもすばらしいことです。たとえ失敗をしても、気力を振り絞って立ち直れば、決して恥ずかしいことではありません。
  一方、人を傷つけたり、いじめなどをすることは自分の名前を汚す恥ずべき行動です。また、やるべきことをやらないことも褒められたことではありません。
  皆さんは今日から中学生なのですから、人から言われないでも、名こそ惜しけれ、という言葉を胸に、自分で判断して、誰から見ても正しいと思うことを実行してほしいと思います。そして、いろんなことに挑戦し、生きる力を育んでほしいと思います。
 最後になりましたが、保護者の皆さん。本日はお子様のご入学、まことにおめでとうございます。義務教育最後の三年間、お子様をお預かりいたします。私たち枚方中学校教職員一同は、心をひとつにして、一人ひとりを大切にした教育を推進してまいります。中学時代は思春期の多感な時期です。どうか、子どもたちにご家庭での温かい激励・ご支援をお願いいたします。また、学校へのご支援・ご協力もあわせてお願いいたします。
 新入生196名の健全な成長とこれからの活躍を心から祈念しましてわたくしの式辞といたします。

令和3年4月7日
枚方市立枚方中学校 校長 山嵜 剛史

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