最新更新日:2024/11/21
本日:count up3
昨日:50
総数:147760
『何事にも粘り強く』 豊かな心 正しい判断力と自主性 強さとたくましさ をもつ

今日は8月6日

 今から77年前、1945年8月6日、アメリカ軍が人類史上初めて、広島市で原子爆弾による核攻撃を実行しました。爆弾は、現在、原爆ドームとなっている建物の上空約500〜600メートルの地点で炸裂しました。その時、爆風や大量の熱戦・放射線を浴びて即死した人たちや、家やビルが崩れ、閉じ込められたまま焼死した人々が数多くいました。爆発地点の近くを通過していた電車が燃え上がり、そのまま遺体を乗せて、しばらく走り続け、つり革を手で持った姿勢のまま死んだ乗客や、運転台で運転の姿勢のまま亡くなった運転士もいたと記録に残っています。
 この核攻撃により9万人から16万人がその年に死亡したと言われています。これまで、広島の平和記念日を夏休みの1日として過ごしてきた人も多いと思いますが、世界の様々なところで平和がないがしろにされている今こそ、平和の大切さ、命の大切さについて改めて考えてみてください。
 また、原爆が投下された後から、いろんな噂が流れ、放射能に被爆された方々に対し、病気がうつるというデマが流れるなど、様々な差別を受けることがありました。
 差別や偏見はいけないことだということは誰もが知っています。しかし、いまだに差別の現実があります。
 2009年、新型インフルエンザが流行した時には、感染が報告された高校生に対する中傷とともに、その学校の制服を着て歩くと暴言をあびせられるということが起こりました。2011年の東日本大震災では、福島第1原発の事故のために、福島県に対する偏見や噂が流れ、今も苦しんでいる方々がいます。
 今までに経験したことのないものへの恐怖や、そのために起こる混乱は、人の心に多くの不安やストレスを起こします。その心に、偏見と差別を生み出す気持ちが付け込むのです。
 この間も、新型コロナウィルスに関して、多くの誹謗中傷や差別を見たり聞いたりしました。感染した人の個人情報がネットやSNSで拡散されたり、不安をあおるフェイクニュースが流れたり、感染クラスターが報道されたところや、医療活動に従事した方々を排除したり、様々な誹謗中傷と差別が横行しています。
 冷静になると、それがどんなに人の心を傷つけることか知っていても、悲しいことですが、誰でも、未知への恐怖に向き合ったとき、不安から差別や偏見を生み出してしまう弱い心が動き出します。
 弱い心は誰にでも、自分にもあるんだということを自覚し、恐怖と向き合いながら、自分が差別や偏見を生み出していないか、いつも振り返るようにしましょう。

画像1 画像1 画像2 画像2
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
枚方市立東香里中学校
〒573-0075
住所:大阪府枚方市東香里3-37-1
TEL:050-7102-9230
FAX:072-853-7877