最新更新日:2024/05/17
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自ら課題を見つけ、論理的に探究する子どもを育成する

第42回卒業証書授与式

卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます。卒業証書を渡した時に見た皆さんの表情は、未来に向かって進もうという決意に満ちていました。

ご参加頂きました、ご来賓の皆様、並びに保護者の皆様、そして地域の皆様方、ここまでのご理解とご支援、誠にありがとうございました。無事に、卒業式を挙行できましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。

以下に式辞の抜粋を掲載します。
主に児童に向けた話に絞っております。

東香里小学校 校長 

卒業式式辞抜粋

 49名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
今は、正解が分からない時代と言われています。その、混迷の時代を生きていく君たちが、自分らしさを発揮していけるように、東香里小学校では、答えのない問いにチャレンジする探求学習を行ってきました。君たちは、その先駆者ともいえます。

 君たちと私との出会いは5年生の時からです。5年生の君たちは元気の良さと、目標が定まると集中力を高めて全員で取り組む姿にすごい力があると思っていました。それが確信になったのは秋の仲良し行事です。それぞれのクラスで一丸となって君たちの個性を生かした作品を作り上げていました。映画「闇のごいっち」は、クラスのある児童が書いたシナリオがとても良かったため、それに決めて映画にしたとのこと。本当に引き込まれるストーリーときみたちの迫真の演技でした。もう一方のクラスはミニオンズをテーマに図工室全体をつかった迫力のある体験型アトラクションを作りました。アトラクション名は「ミニオンハチャメチャランド」です。来場者を全力で楽しませていた君たちの姿が素晴らしかったです。

 そして、6年生になり、最高学年として、それぞれの目標に向けて歩み始めました。私たちにできる平和‐つくりたい未来、これが今年度。総合的な学習の時間を中心に色々な教科で取り組んだ探究学習のテーマでした。修学旅行では、「ヒロシマの有る国で」を世界の人々の前で歌いました。この時、海外から来られていた観光客が足を止めて君たちの歌声を聴いていました。その瞬間は平和に近づいたと感じました。しかし、世界は今、二つの大きな戦争で多くの人が命を落としています。攻撃によるものだけでなく、住む場所を奪われ、食料や薬がなく栄養失調や病気になって亡くなる人の数もとても多いです。私たちはそのことを知りつつ何もできていないことに悩みますが、君たちはそのことについて提言することをしました。先日の東香里TED(とてもええで)2や、またそこに向けての準備の段階で、6年生のみんながプレゼンテーションを行っていました。どのプレゼンテーションも、全ては自分のためでなく、平和のため、地球環境のため、人権のため、など「他の人のために」を考えているところが素
晴らしいです。

 ある、児童は、―まことの幸せ―というテーマを基に、5年生で学んだ宮沢賢治の、
「世界全体が平和にならないと自分の平和はない」
という言葉から平和のために自分たちはどう考えて、何をするべきかを提言していました。ネルソン・マンデラさんが南アフリカ共和国の大統領にえらばれた時に、こう語りました。
「他の国が自由にならない限り、我々・南アフリカ共和国の自由も達成しない。」
マンデラ大統領のこの言葉の意味は分かると思います。苦しみにある人々がこの世界にいる限り、まことの幸せはないということです。
 そして、君たちから、まことの幸せ、この言葉を聴いて僕は、君たちなら平和な世の中を、みんなが守られて、楽しく生きていける世界を作る一員になれると確信しました。そんな、他の人のことを考えられる人になってください。いつまでも応援しています。

 さあ、いよいよ卒業です。新しいスタートです。全ての学びや人生は探究です。答えはすぐに見つかりません。完成もしません。ですが、6年間、学び、探究してきた自分の力を信じてください。そして、未来を拓いていってください。全員にその力があります。君たちのこれからの活躍を期待しています。卒業おめでとう。以上を持ちまして、式辞とします。

令和六年三月十八日 枚方市立東香里小学校長  西村 英理


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枚方市立東香里小学校
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