最新更新日:2024/05/10
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令和6年度入学式 式辞

138名の新入生の皆さん 入学おめでとうございます。
そして、公私ともご多用中にも関わらず、駆けつけてくださったご来賓の皆さまに深く感謝申し上げます。
保護者の皆さま、本日はお子さまのご入学誠におめでとうございます。これから3年間、職員一同精いっぱい努力してまいります。本校の教育活動へのご理解とご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、新入生の皆さんは今日から、長尾中学校生として、大きな夢を抱き、ここにやってきたことでしょう。夢は持たなければ叶いません。努力しなければ叶わない夢も多いことでしょう。その大きな夢とともに、ここに集ったとしたならば、それは人生の門出としてとても良いことです。
しかし、もしかすると小学校でついたかもしれない能力の差を感じ、大きな不安を抱えて今日の日を迎えている人もいるかもしれません。
そこで、本日は「2つの斧」について皆さんと考えてみたいと思います。
「2つの斧」と聞くと皆さんは「金の斧、銀の斧」を思いつくことが多いのではないでしょうか。
本日はその斧のお話ではありません。
あるところに2人のきこりがいました。1人は体格も良く、力持ちのきこりです。そして、もうひとりはそれほど力もないきこりでした。力持ちの木こりはとても真面目に朝早くから働き、夜は遅くまで木を切り続けています。そして、もう一人のきこりも同じように真面目に働いています。しかし、当然力持ちのきこりの仕事のスピードにはとてもかないません。でも一日の仕事が終わるころには、それほど力のないきこりの方が多く木を切っていました。どうしてだと思いますか。それは自分に足りないものを自覚して、それを補うために時間をかけて斧を研いでいたからです。だから力がなくても多く木を切ることができたのです。自分の力を活かしている木こりも、それほど力のないきこりもどちらも素晴らしいことは言うまでもありません。しかし、能力があるから、あの人はできて当然だ、自分にはとても無理だと結論をつけず、自分の弱点を克服するために斧を研ぐという努力を取り入れているところは素晴らしいと思います。
もし、自分の持っているものをひたすら磨き、ひとつでもこれは負けないというものをもったならば、器用・不器用・得意・不得意、あるいは能力の差などで、夢をあきらめる必要がないことを理解できるのではないでしょうか。
せっかくなので、もう一つ大切なことを学んでほしいと思います。
このあと、二人とも頑張っていたので、一休みすることを兼ねて町にくりだしました。町にはいろいろなお店があり、たくさんの人と話すこともできましたが、そこで、衝撃な出会いを経験します。そして、なんと二人とも自分の斧を下取りに出してしまいました。「ナ・ナ・何ですかこれは。」
その衝撃な出会いとは皆さん何だと思いますか。
チェーンソー、いわゆる電動のこぎりだったんです。
当然、木を切るだけの目的であれば、もう斧よりはチェーンソーの方が効率良いです。私たちの周りの環境は目まぐるしく変わっていっています。社会の変化にも対応できる力も必要な要素であるという話だったのではないでしょうか。
皆さんには私たちが中学生だった頃と違い、iPadという機器があります。それを活かすのも自分次第です。
さあ、これから新しい出発です。今日のお話が皆さんの成長の上で何かのヒントとなり、輝かしい未来への門出となることを祈念し、式辞といたします。

令和六年四月五日
枚方市立長尾中学校 校長  葉山 秀樹



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