学校日記

【27日月曜 児童集会校長スピーチ 阪神淡路から30年】

公開日
2025/01/28
更新日
2025/01/28

校長のおはなし

  • IMG_0680.jpeg

https://hirakata.schoolweb.ne.jp/2710042/blog_img/189292926?tm=20250128201536

今月の児童集会は、まじめな話をしますね。


要旨)地震は珍しいことじゃなく、これまで何度も何度も起こっている。だから、今日は、大地震があった時に、どうやって、みんなが一緒に生き残るのか、という話をしたいと思います。


 TVなんかで見て、知っている人も多いと思いますが、30年前の1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。この体育館の中で、これを経験した人は少ないと思う。まだその頃生まれていない先生もいます。教頭先生だって、まだ小学生でした。古い話だけれど、校長先生が若い時に体験した一番大きな地震の話をします。


阪神淡路大震災 神戸、西宮、芦屋などが特にひどかった。

ちょうど30年ほど前で、先生がまだ随分と若かった頃。

でもはっきりと覚えています。


起こったのは、朝の5時46分 眠っていたら、ごおおお〜という音がして、なにかおかしいなと寝ぼけていたら、突然上に突き上げられ、そこから激しい横揺れがあった。これで世界は終わったかも、こうして死ぬのかなと思いながら、ベッドにしがみついていた。家具がバタバタ倒れて、テレビがぶっ飛んで。

揺れがおさまって、電話も通じないし、とりあえずなんとか会社に行こうとしたけれど、近所の家と塀は壊れて道が通れない。駅に着いても電車が動いていない。仕方なく家に帰ってテレビをつけると、神戸の高速道路がずーっと倒れていて、、、これはとんでもないことが起こった、と思った。

(先生が住んでいた家は、住めなくなりました。)


この地震で6000人以上亡くなっています。

地震で亡くなる人も多かったけれど、火事が多かった。

家が潰れて、下敷きになっている人が多かった。まだ生きているのかもしれない。

そこに火事の火が襲ってきました。大変な悲劇です。

大阪の近くで起こった地震だから、家族、親戚、知り合いが亡くなったという人が多かった。


14年前、東北、東日本で起こった地震。東日本大震災は、知っていると思います。

死者行方不明者合わせて2万2千人。

これは津波で溺れて亡くなった人が多かった。


9年前は九州の熊本 五十人が亡くなった。


7年前の大阪北部、まさにこの枚方で起こった大きな地震。


去年のお正月、石川県の能登で大きな地震が起こりました。このように、毎年のようにどこかで大きな地震が起きています。

地震は、時と場所を選んでくれない。

大きな地震が、この大阪で、枚方で、いつ起きてもおかしくない。

起きれば、たくさん人が亡くなったり、家族を失ったり、住む家がなくなったりする。

災害は、絶対にどこかで起こる。残念ながら、防ぐことはできない。

だから、防災という言葉は使わなくなってきている。

低学年には難しい言葉だけれど、防災ではなく、減災。災いを減らす。

できるだけ準備をして、少しでも被害を減らすことが大事なんです。


去年の5月土曜授業で、地震避難訓練をしましたね。 

11月には、昼休みに突然火事の避難訓練をしました。

その時、多くはないがふざけている人がいた。そのような人は、ほんとに地震が起こった時にどうなっちゃうんだろうね。。。

訓練を真面目にしっかり頑張ろうと先生たちが言っているのは、そういう意味なんです。


2つめ

しかも、すぐに助けは来てくれないんですよ。

6000人がなくなった、30年前の阪神淡路大震災では、

救助隊から助けてもらった人は、わずか2パーセントしかいないと聞いています。多くの人は、自分で助かったか、周りと協力して助かった。

先生たちは、みんなが無事であるように全力を尽くすけれど、

先生たちも、地震で倒れるかもしれない。

まずは、自分で自分の身を守ること、

自分たちが助け合うことで、生き残るしかない。

みんなで助け合うためには、何が必要と思う?

周りの人と、喧嘩していたり、仲が良くなかったりしたら、どう?

(助け合えない〜、の声)

だよね、だから周りの人と日頃から仲良くしておくことが大切なんですよ。


3つめ

お家で、もしも地震が起こった時にはどうするか決めておく。

水や食べ物を最低3日、できれば1週間分、お家においておく。

トイレも大事。水が出なくなって、トイレが流れなくなってしまう。

「簡易トイレ」の準備もしておかなければなりません。

ホームセンターに売っているよ。

今日お家に帰ったら、校長先生が地震の話をしたよと、話をしてください。


まとめましょう。

 1つめ

地震や災害はいつ起こるかわからない。

だから、起こる前に準備が必要。

少しでも被害を減らす。

訓練は、真面目にやろう。


2つめ

災害が起こったら、すぐには助けは来ない。

だから、自分が生き残るように、みんなで助け合うことが必要。

そのためには、普段から仲良くしておくこと。


3つめ

水、食べ物を 1週間分。そして、トイレがすごく大事。

トイレの準備をしておく。そして、お家の人に今日この話をしておこう。


今日は、真面目に聞いてくれてありがとう。