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学校日記

今日は子どもに関わるすべての機関との連携の話です。

公開日
2025/01/29
更新日
2025/01/29

学校の様子

 いつもと少し趣を変えて、子どもの活動ではなく、職員の活動を紹介します。

 今日は、校長が大阪府の教育庁まで行って「大阪府少年サポートセンター学警補導連絡会」に参加してきました。

 この長い名前の連絡会ですが、大阪府内における少年の健全育成や非行防止を目的とした連携組織です。この連絡会は、大阪府、大阪府警察、教育機関などが協力し、少年の非行や犯罪被害の未然防止に向けた取り組みを行っています。

 まずは各機関から取組状況の紹介がありました。

 大阪府警本部からは少年の非行事案が増加していることや大麻に関わる事案、SNSに起因する事案、いわゆる闇バイトなどの犯罪に巻き込まれる事案の増加などが報告されました。私たち学校としても単独では対応しきれない事案が発生してきている中、枚方警察や市内にある少年サポートセンターとの連携を強めていきたいと考えています。

 また大阪府教育庁からは府下の小中学校での暴力行為の件数が増加しつつあることや不登校児童の数が全国平均よりも低いことなどが紹介されました。

 不登校児童への支援については、大阪府としても対策を強化しており、生活全般にかかる悩みをサポートするソーシャルワーカーを配置したり(本校にも配置されていますね)、スクールカウンセラーの巡回頻度を上げたり(本校にも桜丘中学校から派遣してもらっています)しています。これらの取組が一定効果をあげていると考えられます。

 各機関からの報告の後は一般社団法人「こもれび」の菅野様の「ヤングケアラー支援」に関わる講演に参加しました。

 ヤングケアラーとは「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行なっていると認められる子ども」のこととこども家庭庁で定義されています。

 日頃から子どもと接触する機会や時間の長い学校が、このような見えにくい子どもの「困り感」に早期に気がつき、適切な機関へと繋いでいくことが求められています。そのためにはより多くの事案を知り、対応を学び、子どもが発するSOSに敏感になることが大切だと思っています。

 

 学校にできることは限られています。しかし、学校がハブとなって子どもの健全な育成に関わるあらゆる機関と子ども・家庭を繋いでいくことを目指してこれからもしっかりと見識をアップデートしつつ、アンテナを張って見守っていきたいと思います。