10月14日(火)3校時 1年2組 美術 初任者研究授業
- 公開日
- 2025/10/14
- 更新日
- 2025/10/14
学校生活の様子
今日は、枚方市教育委員会から2名の方が来校され、初任者研究授業を見ていただき、その後、研究協議が行われました。
今日の授業のめあては「箸先の機能性を確認しながら、全体の形を整えていこう」です。
彫刻刀などを使い、箸を削ってデザインしていく取組です。
この時間は、私(校長)が50分間、授業を見学しましたので、以下の通り講評を記載します。
◎きづいたところ
・チャイム着席が定着している。・授業の冒頭と終了のあいさつが生徒による号令で、しっかり行われていた。
・めあて「箸先の機能性を確認しながら、全体の形を整えていこう」、活動内容を示していた。
・ICT教材等を積極的に活用し、口頭による説明とICT教材が連動して、わかりやすく説明が行われていた。
写真、イラスト、ポイントの提示、図示などにより、行うことの見える化が図られていた。
①小豆運び
・ICT教材により、箸の使い方などをわかりやすく説明した後、3分間で集中して取り組ませていた。
生徒は自分で取り組んだり、班で交流したり、アドバイスを行うなど、楽しく活動する様子が見られた。
②彫刻刀の使い方説明
・彫刻刀を扱うことは、怪我などの危険もともなうことから、写真なども交えて、正しい使い方について、丁寧に説明が行われた。失敗しやすい例も示して、生徒にしっかりと意識づけが行われた。
③箸を削る活動
・じっくりと作業の方法を説明した後、取り組める時間を十分に確保していた。
・机間指導が丁寧に行われていた。
全員の取組を見て、良いところは具体的に誉めていた。アドバイスも具体的に示していた。
アドバイスの方法として、口頭による説明だけでなく、実際に教員が手本を示すなど、彫刻刀の使い方や箸の活用方法など、個々の生徒が必要とするアプローチが行われていた。
取組のイメージが浮かばない生徒には、完成した作品やその生徒が必要とするポイントが示された作品等を見せて、具体的な方向性をイメージさせていた。また、何度も進捗状況を確認して、声をかけていた。
④活動後の片づけ
・彫刻刀の回収、用具の片づけ、木くずの清掃等について適切に指示をし、生徒は率先して取り組んでいた。
⑤振り返りの記入
・生徒が授業に内容を振り返って、まとめやすいシートが作成されていた。
取組内容、自分の行動、達成度(ABC)、振り返り、次回の取り組み等が、まとめやすい書式になっている。
◎さらに意識してほしいところ
・授業のめあてが黒板に記載されてあるので、さらに口頭で伝えることで、授業の目標が意識できる。
・説明の際、もう少し、ゆっくりと話したり、キーワードを強調することで、理解度を高めることができる。
・全体的に生徒の取組時は、机間指導が丁寧に行われているが、小豆運びの取組では、説明後、教室の前面から全体を見る様子があった。生徒の取組時は、近くから様子を見ることを徹底させるとよい。
・小豆運びの活動の後、実際に何名かの生徒を指名し、うまくいった点や難しかった点などの意見を聞くと、教員があらかじめ示したICTの資料の改善にも活かすことができた。この時の説明も少し早口であったので、必要なポイントのみをゆっくり伝えることで、生徒の振り返りをより意識させることができる。
・彫刻刀の安全指導についてのICT資料は、写真と文章を交えて、丁寧に作成されていた。さらに写真を拡大したり、必要な項目のクローズアップを図ることで生徒の安全への意識を高めることができる。
・授業のまとめで今後の取組の説明はあったが、本時の取組の成果と課題も伝えることで意識づけが図れる。
◎まとめ
・教員の説明とICT教材が連動し、取組の見える化が図れ、しっかりとしたイメージを持つことができる。
◎美術科教員からの助言
・今回の教材は、①使いやすさ ②デザイン の2つのポイントの両立が大切である。箸が持ちやすいフィット感やデザインの斬新さなどを意識させると、さらに生徒の意識を高めることができる。
※写真上:取組の様子 写真中:ICTを活用した教材 写真下:個別指導の様子