12月2日(火)2校時 支援学級
- 公開日
- 2025/12/02
- 更新日
- 2025/12/02
学校生活の様子
授業の冒頭に教員と生徒の皆さんによるソーシャルスキルトレーニングとしてのカードトークが行われました。
その後、グループごとに学習が行われ、漢字の学習や筋力トレーニング、ストレッチ運動などが実施されました。
この時間は、私(校長)が50分間、授業を見学しましたので、以下の通り、講評を記載します。
◎きづいたところ
1.SST(カードトーク)
※カードトークについて
カードを引いて、カードに記載されている題材について、生徒一人ひとりが答え、周りの者が質問や意見を述べることで、ソーシャルスキルを向上させる取組
・授業の冒頭に教員4名と生徒5名で行われていたが、和やかな雰囲気で会話を発展させていた。
「好きな都道府県」「尊敬できる人」「好きなイベント」「毎日、続けていること」「冬休みに行きたいところ」など、題材が多岐にわたっていたが、答えた生徒や教員に対して、積極的に質問や意見を投げかけることで、答えた者も気づかない、新たな発見が見出されていた。
2.グループ学習
①継続して課題に取り組ませる工夫
漢字学習に取り組んでいたが、集中力が持続できない時などは、生徒の話をじっくりと聞く中で、生徒に満足感を持たせて、再び、課題に向かわせるなどの工夫が見られた。
(例)生徒の悩みや家庭生活の様子などを話してきた生徒に対しては、まずは、じっくりと話を聞き、適切にアドバイスを行っていた。また、朝食を食べてきたかなど、安全確認への配慮も見られた。
↓
生徒は教員に話を聞いてもらえることで、安心感を得て、再び、課題に向き合うことができていた。
②生徒の状況を把握するためのコミュニケーション
生徒に課題に向き合わせるだけでなく、生徒が置かれている状況を把握し、自己解決へのサポートが行われている。
会話の中で、生徒の困り感を把握し、解決に向けて、会話のキャッチボールを重ねて、生徒が自分で考えて、答えを見つけ出せるようにサポートをしている。
生徒は方策を見つけて、納得感、安心感を持つことができる。
※上記の①②がSST(ソーシャルスキル・トレーニング)の取組に直結している。
3.筋力トレーニング、ストレッチの取組
①深める取組
・生徒との会話の中で、握力の大切さが話題になると、握力が身体のどの部分の筋肉が使われるのかを教員が問いかけた。生徒は、興味を示し、手首、前腕、上腕、肩、背筋など、多くの筋肉が使われていることが分かり、姿勢の大切さを導きだすことができた。
・正しい姿勢を保つための体感を鍛えるプランクという運動を行い、生徒は興味を示すことができた。
②発展させる取組
・プランクの姿勢から、生徒の興味で腕立て伏せを行うことになったが、教員の指示がなくても、生徒間で教えあう様子が見られた。さらに生徒間の違いについて教員が問いかけると、生徒から腰を上げて、姿勢を正すことの大切さが導き出された。
・さらに姿勢を正すための腹筋運動に取り組むことになり、30秒で回数を競い合ったり、パートナーの補助なしで一人で行うなど、積極的に取り組む様子が見られた。
・その後、筋力トレーニングを効果的に行うためのストレッチ運動にも取り組むことができた。
※生徒間の交流⇒興味を深める⇒課題の発見⇒生徒の自主的な取組につながる
◎まとめ
①ていねいなコミュニケーション(生徒の話をじっくりと聞いて、会話を重ねて、生徒に自己解決させる)
②生徒の興味の発展(生徒の興味を引き出して、生徒の中から課題を見つけ出させて、チャレンジさせる)
※さらに計画的にゴールを設定して、一つ一つの取組をていねいに実施していくことを期待する。