6月16日(月)1校時 2年3組 理科
- 公開日
- 2025/06/16
- 更新日
- 2025/06/16
学校生活の様子
「物質の中にある分子の割合は決まっているのか」が授業のめあてです。
この時間は、私(校長)が50分間、授業見学をしました。
以下の通り、講評を記載します。
◎気づいたところ
・チャイム着席が定着している。授業の冒頭と終わりのあいさつを意識させている。
・授業開始後、すぐに2人ペアで、前時の内容の確認を行わせた。(生徒の自己解決を促している)
①教員と生徒の会話のやり取り
・教員と生徒とのやり取りを通して、今日、行うことを導き出している。(ねばり強くアプローチをした)
・教員と生徒とのやり取りについて
教員「前回、何をしたか」→生徒「質量保存の法則」→教員「質量保存の法則とは何か」→生徒「反応の前後で質量は変化しない」→教員「なぜ、変化しないのか」→生徒「反応に関わる原子の種類と数は変わらない」→教員「なぜ、変わらないのか」→ここで、生徒からの発言がすぐになかったので、しばらく待った。→生徒「原子の種類で質量は変わらない」→教員「しかし、減った時は?」→生徒「ふたをゆるめた時」→教員「なぜか?」→生徒「Co2が空気中にいった」→教員「それには条件が必要ですね」→生徒「密閉すること」
・上記の会話のやり取りについてまとめて解説を行った。(生徒が導き出した内容を確認した)
・さらに大切なキーワードを示した。(「言葉の意味を覚えても、なぜ、そうなるのかを常に考えること」)
②本時に行うこと
・教員「酸化銅は、酸素と銅でできている」「その割合は」と問いかけ、「物質の中にある分子の割合は決まっているのか」をこれから3時間で取り組み、そのために実験を行うことを示した。(実質的なめあて)
③学びポケットの取組について(4人班で活動、授業の設定シートの作成)
・その後、授業設定シートなどの取組を行わせた。(課題を明確に示しているので、スムーズに取り組める)
※まなびポケットの内容が充実している。(教員の課題設定、生徒が分析しやすい枠組みなど、緻密に作成)
③班ごとの課題設定
・工夫されたアプリなどを活用し、Cu0.5、Mg0.9などの班ごとの課題設定を行った。楽しい雰囲気の中で、
教員と生徒のやり取りを通して行われた。
④実験準備(9:05から9:25まで、次の時間に行う実験のレポートを作成させた)
・9:25から「今日の内容の共有」と「実験の確認」を行うことを示してから、活動を開始させた。
・生徒は、班の中で個々に工夫して、レポートを作成していた。(文章、キーワード、矢印などの活用)
・丁寧な机間指導が行われ、個々の生徒の取組状況を確認して、記録したり、個に応じた声かけをしていた。
⑤班活動(「今日の内容の共有」と「実験の確認」について、班の中で、順番に発表が行われた)
・まとめた内容について交流が行われていた。さらに活発な交流を行う方法として、
(例1)班で発表する者が立って行う。(例2)好事例を黒板に投影し、全体に向けて発表を行わせるなど
⑥振り返り
・授業の最後に「授業の振り返り」「計画の振り返り」などが行われた。
・タブレット内の他の生徒の取組内容を見ることができたり、すぐれた内容を黄色でピックアップするなど、取組の見える化、共有化が図られていた。
◎まとめ
①まなびポケットの内容が充実している
・教員の示す課題などに理解を深めるための工夫、興味づけなどが見られる。(ポイント、レイアウトなど)
・生徒が取り組んだことをまとめやすいように枠組やキーワードなどに工夫がある。(振り返りをしやすい)
②教員と生徒とのやり取りが活発である。(積極的な発言が見られる)
・会話のやり取りを通して、内容の深堀りや生徒が考えるためのアプローチなどが定着している。
③生徒間の交流が活発である。
・自分で取り組んだ後、班で交流させたり、タブレットの他の生徒を内容を見るなど、幅広い交流ができる。