6月24日(火)6校時 1年3組 美術 初任者研究授業
- 公開日
- 2025/06/24
- 更新日
- 2025/06/24
学校生活の様子
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この時間は、初任者研究授業です。
多くの教員が授業参観に来ました。(一番下の写真の+2をクリックすると、残り2枚に写真が見れます)
授業のめあては、「作品を完成させ、自分の作品を班のみんなにプレゼンしよう」です。
この時間は、私(校長)も50分間、授業を見学しましたので、以下の通り、講評を記載します。
◎気づいたところ
・チャイム着席が定着している。あいさつ号令がしっかりと行われている。
・生徒との関係が良好で、フレンドリーな関係が構築できている。
①めあてに向けた取組について
・めあてがわかりやすく示されている「作品を完成させ、自分の作品を班のみんなにプレゼンしよう」
・発表の方法などが丁寧に説明され、前任校での作品を提示することで、具体的なイメージを持たせている。
・評価基準を明確に示すことで、生徒の目標設定を明確させることができ、説明責任も果たすことができる。
②好事例の提示について
・好事例を5つ示し、それぞれの良さを具体的に伝えていた。身近な生徒の作品でもあるので、生徒のモチベーションアップを図ることができた。(自分にもできると思える、手の届く目標をわかりやすく示していた)
(例)「木の使い方が良い」「ぬり方がうまい」「モネを参考に黄色をうまく活用している」「反射光がきれい」
・筆づかい、雑巾などの使い方も丁寧に伝えていた。(特に筆づかいの大切さを示していた⇒作品が変わる)
※①②を約12分で説明を終え、生徒の取組につなげていた。
③作品の取組(14:37~15:00 終わりの時間を示して、集中力を高めさせた)
・生徒が自主的に準備を始め、長袖に絵具をつけないなどの注意をしていた。
・個別指導が丁寧に行われ、個々の課題を見極め、適切に声をかけていた。(アドバイス+賞賛の声かけ)
(例)
・写真と絵とのずれを指摘し(ポイントのみ)、修正させた。よいところも伝えた。
・生徒がほしい色について、絵具の色の組み合わせで生じることを丁寧に示していた。
・色づくりのアドバイスは、いろんな場面で見られ、土の微妙な色の違いなど、色の組み合わせの大切さを示していた。
・全体の構成を確認してから、個々の部分に取り組むことの大切さを伝えていた。
・筆づかいの違いで作品の違いがでることを具体的に示して、説明をしていた。
・進捗状況を見極め、一度、声をかけた生徒にも再度、声をかけ、取組の進歩なども誉めていた。
オレンジと黄色をベースに茶色を入れることをアドバイスした生徒には再度、声をかけ、さらに改善方策などを示していた。
・「いいね」「凹凸感がでている」「さらに紫を入れた方がいい」→賞賛+アドバイス=やる気が高まる
◎さらに身につけてほしいところ
①説明の工夫
・ICTなどを積極的に活用した、視覚に訴えかける教材や学習の見通しがわかりやすい学習プリントなど、きめ細かな教材が用意され、生徒の学習意欲や学習理解を深めている。
「今より少しゆっくりと説明する」「なるべく短い言葉で説明する」「キーワードを明確に示す」ことで、さらに生徒の学習理解が深まることが期待できる。
②コメント力を磨く
・丁寧な個別指導で、個々に応じた声かけなどが行われている。
さらに声をかける時に
「よいところを一点誉める(もっとあるとさらに誉める)」⇒具体的に
「生徒のニーズを把握する」生徒が何を求めているのかをコミュニケーションを通して把握する
「ちょっと工夫するとよくなるところを伝える」⇒スモールステップの課題を示し、何度も声をかける
◎まとめ
・授業づくりへの丁寧な教材が用意されている。(興味をもつ教材や取組のプロセスがわかりやすい説明など)
・生徒との良好な関係が構築できている。(楽しく取り組める雰囲気づくりができている)
・さらに活動時間を増やすためのアプローチとモチベーションを高めるコメント力の向上を期待する。