7月11日(金)1校時 3年5組 理科
- 公開日
- 2025/07/11
- 更新日
- 2025/07/11
学校生活の様子
授業の目標は、「角度をもってはたらく2力の合力と、もとの2力の関係を調べる」です。
力の関係について、実験が行われました。
この時間は、私(校長)が50分間、授業を見学しましたので、以下の通り、講評を記載します。
◎気づいたところ
・チャイム着席が定着している。出席確認が正確に行われている。
①本時の取組について
・前時の浮力等の取組を確認し、本時の力の実験について丁寧に伝えて、モチベーションアップを図った。
②学習プリントの配付
・実験の目的が明確に示されてある。「角度をもってはたらく2力の合力と、もとの2力の関係を調べる」
・学習プリントに生徒が理解を深めるための工夫が見られる。
実験方法(ステップ①~③を示し、段階的な方策をわかりやすく示している)
結果(ホワイトボードにも記入させ、黒板に掲示することで、情報の共有化が図られている)
考察(4つの視点がわかりやすく、①~④のように段階的に課題解決が図れるように示されている)
振り返り(疑問点だけでなく、日常生活との結びつきも考えさせることで、深い学びを意識させている)
③実験の説明
・実験器具の名称や働きを説明し、正確な実験を進めるためのポイントが、じっくりと伝えられていた。
④実験器具の配付
・一つ一つの実験器具を点検し、学習プリントに記載した通り実験が行われるように確認させた。(正確性)
⑤実験開始
・班で協力するなど、生徒の積極的な姿勢が見られた。
・教員も丁寧に机間指導を行い、「班ごとへの声かけ」「生徒からの質問を受ける」「課題等の全体への伝達」など、その都度、きめ細かな対応を行っていた。特に実験器具の設定がわかりにくい班に対しては、全てを教えるのではなく、班の中で解決できるようにサポートの声かけをしていた。
⑥教員の説明 1
・実験について、以下の2点を示し、生徒に考えさせた。
「メモリの読み方について」(1メモリが0.05になるなど、小さな値まで意識して測定すること)
「規則性を見出すこと」(計測した値を考察する際、同じや違いなどを、しっかりと見取ること)
⑦ホワイトボードの掲示
・全ての班がしっかりと取り組み、発表ができた。班により値の誤差があるなど、興味深い結果が見られた。
⑧教員の説明 2
・全ての班の結果を掲示させ、教員がさらに以下の2点を指摘した。
「値の誤差について」(誤差がない、または少ないことで、規則性が成り立つ)⇒各班、どうだったか?
「計測の正確性について」(計測の際、しっかりと角度などが確認されていたか)⇒各班、どうだったか?
⑨実験(2回目)
・⑧の2点ができていない班に再度、実験に取り組ませた。
生徒は、さらに慎重に実験に取り組んだ。⇒今回の学習の最も重要な場面になった。(実験の正確性を意識)
⑩考察の記入
・教員が4つの視点について、補足説明を行い、班で協力して取り組むことができた。
・再実験を行ったことで、より正確な考察を行うことができた。
⑪振り返り
・実験に真剣に向き合うことができたので、振り返りについてもじっくりと考えて記入する様子が見られた。
・記録用紙をタブレットで撮影するなどの興味を高める声かけも行われた。
◎まとめ
・教材の工夫(生徒の興味・関心・意欲を高める教材の工夫と一つ一つの段取りの丁寧な説明が見られた)
・取組の見える化(ホワイトボードの活用など、学習した内容を全体で共有するなど、見える化が図られた)