学校日記

珠洲市訪問ー被災地の現状と被災者の思いを知る。

公開日
2024/08/16
更新日
2024/08/16

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夏休みも残すところ10日ほどになりました。
終業式の日に、夏休みにしかできない学びをしましょうと話しました。
私の方は、この長期休みにしかできないと思い、枚方中学校からは私と先生、教育委員会の先生と枚方市の商工会議所の職員の方1名と合流して、8月9日に能登半島の珠洲市を訪問させて頂きました。
この訪問はNPO 法人国境なき奉仕団ご協力で実現し、珠洲市市長(写真の真ん中)と教育長、緑丘中学校長から、お話を聞かせて頂くことができました。

 今回の訪問の目的は、生徒の「能登支援をやりたい」という思いの実現と、枚方市商工会議所主催の能登支援プロジェクトの打ち合わせです。この能登支援プロジェクトにも枚方中学校は関わっています。これらのことは被災地の現状と被災者の思いを知らないまま進めることはできないと考えて、訪問の際は、その点を第一に考えてお話を伺いました。
 こちらからは、枚方中学校での能登応援プロジェクトについて説明しました。募金活動を行った生徒有志グループによるーのとプローと、一年生が総合の時間を活用して、枚方のヨシ繊維を使用した製品を珠洲市の中学生に贈る計画ーヨシ繊維製品のギフトーについてです。
 珠洲市の方からは、大阪の中学生が能登支援を考えてくれていることはとても嬉しいと言ってくれました。

 今回の訪問で、被災地の現状を知ることが出来ました。半年以上たつのに、水道や仮設住宅などの社会インフラの復旧も完了していない。何より被災し変わり果てた光景を毎日、見ながら学校に登校する、放課後は避難所や仮設住宅に帰宅する児童生徒の気持ちを思うと、一日もはやく日常の生活を取り戻すことの大切さを感じずにはいられませんでした。

 このような実情を知った上で、何ができるのかを生徒とともに考えていきたいと思いました。また、直接、繋がって話を聞かせていただくことの大切さを感じました。
 最近のニュース報道には、能登地震の報道がすくなく、
「終わったかのようになっているのが気になる。」
「生活がこれまでと同様に送れるようになるには5年はかかる。」
言われていました。
忘れないこと、気にし続けること、継続的な支援をすることが大切です。

枚方中学校 校長