3月14日(火) 第40回卒業証書授与式
- 公開日
- 2023/03/15
- 更新日
- 2023/03/15
学校の様子
本日「第40回卒業証書授与式」が挙行され、卒業生120名が本校を巣立っていきました。
※卒業生の「答辞」、卒業の歌「手紙〜拝啓十五の君へ〜」「正解」の音源については、下記QRコードかURLを読み取っていただければ、山田中学校ホームページに掲載しております。
山田中HP:https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000034517.html
【卒業の言葉】
今日、私達120名が集う最後の日です。大きな制服に身をつつみ少し緊張した入学式から3年の時がたちました。私の心の中には数えきれないくらいのたくさんの思い出があり、どれも昨日のことのように鮮明に思い出されます。3年前の2月、私達はこれから始まる中学校生活に期待を胸に抱き、緊張の中時を過ごしていました。けれども、その期待や緊張は未知のウィルスによって突然不安や恐怖に変わりました。入学すると今まで普通にしてきた行事や友達と遊ぶことまでも許されなくなり、不安な日々が続きました。友達の顔を見ることも友達と会うことも出来ないまま3ヶ月が経ちやっと通常の中学校生活が始まりました。久しぶりに会う友達に安心したこと今もあざやかに思い出されます。やっと憧れていた部活が始まり、一所懸命練習に励みました。これだけ練習して今更なくなる訳がない。と言い聞かせながら練習に打ち込みました。けれども、待ちに待った初めての大会も中止になってしまいました。誰が悪い訳でもない、きっと他校の人達も同じだから、と自分の中で悲しさや怒りをこらえました。本当は私達だって当たり前に制限や仕切りのない中学校生活を送りたかった。テストは無くならないのにそれを頑張る理由にする行事はなくなっていく。中止ではなく延期に顔を見合わせて、喜んだ校外学習も結局中止になり友達と肩を落としました。納得せざる得ない理由もいつまでも納得できる理由にはなってくれなかった。
でも、大きな行事がなかった代わりに、先生達が何度も学年レクを提案してくれました。1年生の時なくなった校外学習の代わりに行なった学年レクとクラスレクは、一日中みんなで映画やカードゲーム、クイズ大会などをして楽しみました。2年生では、初めてみんなで校外学習に行くことが出来ました。穂谷でのカレー作りやクラスレクは、笑顔いっぱいで楽しめました。やっと行けたという思いが、全員の心にあったのだと思います。2年生後半のスケートは、残念ながらまたもコロナの拡大により中止となりました。そんな中でも時は過ぎ、私達は3年生になりました。世の中も回復の兆し(きざし)を見せ、修学旅行は予定通り行く事ができました。1日目のラフティングでは、初めての絶景とみんなの笑顔を見て、心からここに来て良かったと感じました。夜の花火やクラスレク、布団の中で先生に見つからないようにかわした会話が、とてもはずみ楽しい思い出になりました。乗鞍岳では、みんな、熊が出るかな、雷鳥が見れるかな、など他愛もない話をしながら協力して登り、その先にあった景色は疲れも吹きとぶような素晴らしい絶景でした。2泊3日の修学旅行は知らなかったみんなの一面を見る事ができ、よりクラスが仲良くなるきっかけとなりました。
私達は今まで誰も経験した事のない時間を過ごしてきました。友達との写真はマスク越しの笑顔ばかり、マスクをとった本当の笑顔を見たことのない友達だっている。それでも私達は失ってばかりではありません。学園祭では普段マスク越しでは見えないみんなの生き生きとした、楽しそうな笑顔、団のみんなで一致団結し、学園祭を盛り上げたこと、トラブルがあった時もみんなで乗り越えたこと、一生忘れる事はありません。行事に工夫を凝らし3年間途切らせる事なく学園祭を開催してくださった先生方に、とても感謝しています。
楽しい行事が終わった頃から、私達は進路と向き合い始めることになりました。最初の頃は事の重大さに気づいていませんでした。けれど色々な選択肢を考える中で、悩みも増えていきました。たくさんの先生や家族に相談し、決定しても、「本当にこの道でいいのか」という不安が募って、焦りが大きくなり周りの人へ八つ当たりすることも、涙することもありました。それでも先生方、家族のみんなはずっと支えてきてくれました。大切な人に大切だと伝える事。好きな人に好きだと伝えること。支えてくれた人にありがとうと伝える事。私たちはマスクで笑顔が伝わりにくい分、言葉や行動に気を使う術(すべ)を身につけることができました。
私達は本来の中学校生活ではなかったかもしれませんが、それでもみんなで過ごしてきた日々は充実した私達だけの宝物です。
家族のみんな。私達は少しでも大人に近づけたでしょうか。この山田中学校で得たように、これからも私達は歩みをやめず成長していきます。いつも側で見守り、絶対に私達の味方でいてくれた家族。恥ずかしくてなかなか言えなかったけど、この場をかりて伝えます。ほんとうにありがとう。
そして何より見守り指導してくださった先生方。この3年間たくさん苦労や心配をかけてきました。時には厳しい事を言われ落ち込んだ時もありましたがその言葉を受け止め進んだことによって成長できたことが今ならわかります。本当にありがとうございました。
最後に3年生のみなさん。それぞれのステージで新しく充実した日々を過ごして5年後ここで会いましょう。
素敵な出会をくれた山田中学校、私達のためにこのような卒業式を無事挙行してくださった皆様方、本当にありがとうございます。これからもたくさん苦労や迷惑をかけるかもしれませんが、私達の成長を見守っていてください。心から感謝して、答辞といたします。
令和5年3月14日 卒業生代表 諏訪心優 ・ 島村颯汰