できなくてもいいです、一生懸命は伝わります。
- 公開日
- 2025/10/20
- 更新日
- 2025/10/20
学校の様子
今日は5時間目に体育館で5年生の体育を見ました。
運動会に向けて団体演技を練習していました。
特徴的だったのは体育館の中に音楽がかかっていて、子どもたちがそれぞれ分かれて「自分たちで」練習をしている時間があることでした。一人で練習する人、二人で練習する人、音楽に合わせて踊っていると自然に20人くらいの集団になる人など、自分で学びの場を選んでいました。
本来、学びというのは一人ひとり違うはずです。理解するペースにしても、得意不得意にしても、定着に要する時間や回数にしても違います。
学びの個別最適化とは、その一人ひとりの学ぶペースや形態を大切にしていこうというものです。
今日、5年生の先生が子どもたちに「できなくてもいいです。一生懸命は伝わりますよ。」とお話しされていました。その通りだなと思いました。学校で運動会で演じる種目として「団体演技」の表現活動に取り組んでいますが、最終的に「どれだけ踊れるか」だけをみているわけではありません。「ゴールを設定」して「そこに向かってどのように取り組む」かを学ぶことが大切です。ここで得た目標に向かって取り組みを進めるスキルは、社会に出てからきっと役に立つはずです。
そしてうまく踊れることだけが人の心を揺さぶるわけでもありません。
サッカーの日本代表の試合や野球の大谷選手のプレーを見て「すごいな!」と感じることはあります。ただ同時に、たとえば河川敷で行われている子どもたちのサッカーや野球の試合を見ていて、心を動かされることがあると思いませんか。
そこには「うまい」じゃなくて、その人の「目標に向かって取り組む一生懸命さ」を感じるからだと思います。
桜丘小学校の教職員は、この運動会を通じてそのことを子どもたちに学んでほしいと思っていますし、それを保護者の皆様にご理解いただきたいと思っています。
何着でゴールに辿り着いたのか、どれだけ本番に見本通りうまく踊れたのかではなく、どんな取り組みをしたのか、どんなことができるようになったのかをみていきたいと思います。