教育とICT 子どもとICT
- 公開日
- 2023/12/05
- 更新日
- 2023/12/05
学校の様子
子どもたちは毎日学校でいろいろなことを学んでいるのですが、それは知識だけではなく、考え方であったり、表現の仕方であったり、恊働するスキルであったりとさまざまです。
そんな中で、子どもたちが自分の作った作品を見せたり、工夫した点を説明したりする学習をすることで、表現する力、伝える力、コミュニケーション能力を育成したりしています。
少し前までは大きな模造紙にみんなで調べたことをまとめて、それを黒板に貼って発表したり、個人ならA3の画用紙にマジックや絵の具を使ってポスターを制作したりしていました。
GIGAスクール構想によって子ども一人ひとりにiPadが貸与されたことで、この表現するという部分にICTが加わりました。いえ、それは加わったという足し算よりも、もはや掛け算的に効果を発揮しています。
まず一つ目の写真ですがこれは3年生の子がCanvaというアプリを使ってクラス遊びのポスターを制作したものです。Canvaには色々な雛形が用意されており、それらから自分のイメージに近いものを選んで、さまざまな挿絵を配置して作成します。自分で撮った写真も使えます。私も運動会や入学説明会のポスターをこれを使って作成しています。AIにより絵の制作(例えば「運動場を走っている人」と指示を出せばAIが指示に沿った絵を作成してくれます)もできるので、自由度は高いです。
2つ目と3つ目の写真は4年生がコリントゲームを図工で制作した際に、自分が工夫した点について説明するために作成したものです。ロイロノート上で共有し、じっくりと他の子の作品を鑑賞できますし、写真や説明書きを加えて非常にわかりやすくまとめることができています。
教育の現場にICTが入ってきたことでこれまでできなかったり、非常に時間がかかっていたことが可能になり、子どもたちの可能性がまた一段と広がってきているように感じます。
ただ、ICT機器は使い方を誤ると人を傷つけたり、大切な個人の情報がたくさんの人の目に晒されたりと危険な一面もあります。ICT機器の使いすぎによる心身への影響も考慮し、子どもたちがICT機器に触れる時間も制限しなければいけない面もあります。これらを含めたメディアリテラシー能力の育成も小学校段階でしっかりと進めていく必要があると考えています。