学校日記

児童朝会

公開日
2024/02/07
更新日
2024/02/07

学校の様子

本日は、オンライン児童朝会でした。
子どもたちへ、お話ししたことです。

今日は、「心の鬼」と、「幸せになる秘密の行い」についてお話しします。
2月3日は「節分」でしたね。今年は土曜日でしたから、みなさんは、おうちで、豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりしたのでしょうか。
校長先生も、家族と一緒に、恵方巻きを食べました。

節分とは「季節を分ける」という意味です。
なので、昔は、立春(りっしゅん)・立夏(りっか)・立秋(りっしゅう)・立冬(りっとう)の前日の節の変わり目のことを、すべて「節分」と呼んでいました。
と言うことは、1年に4回、「節分」がありました。

そして、これらの季節の節目には「邪気(じゃき)」が入ってくると信じられていました。
豆まきは、「じゃき」という、目に見えない悪いものを、鬼に見立てて、それを追い払うために、行われるようになった風習です。

では、ここで問題です。
鬼といえば、「赤鬼」のイメージが強いですが…
実は、節分の鬼の色は、「5色」あります。
「緑鬼」「黄鬼」と「赤鬼」「青鬼」…
では、後1つは「何色の鬼」でしょうか? 

1.ピンク鬼  2.紫(むらさき)鬼  3.黒(くろ)鬼  4.オレンジ鬼

正解は、3.の黒鬼です。

仏教では、修行の邪魔をする、「5つの煩悩(ぼんのう)」(煩悩とは、誰もが持っているよわい心のこと)を、「5つの鬼」に例えて、色分けしました。
それぞれの色の鬼は次のような性格だそうです

赤鬼は、欲深くて何でも欲しがる……「欲しがり鬼」です。
人間のすべての悪い心を表していると言われることもあります。
赤鬼が一番有名なのは、この欲望が、あらゆる邪気の象徴であるためです。
青鬼は、悪口や嫌なことばかり言ういつも怒っている……「怒りんぼ鬼」です。
黄鬼(白の場合もあるそうです)は、自己中心的で自分勝手でわがままな……「わがまま鬼」です。
緑鬼は、やるきが出ない、だらだらするという怠け者の……「なまけ鬼」です。
黒鬼は、人を疑ったり、愚痴をこぼしたりする……「人のせい鬼」です。

新年・お正月に、「今年は、〇〇をしよう!」と1年の目標を立てた人も多いと思います。
しかし、1ヶ月が過ぎ、その心が弱くなっている人には、怠け者の緑の「なまけ鬼」が心の中に入ってきたのかもしれません。
ただ、この「心の鬼」は、豆で、外に追い払うことはできません。
外から来る姿がある鬼よりも、「心の鬼」の鬼退治の方が大変です。
しかも、この5つの色分けされた鬼は、校長先生にも、みなさんの心にも、誰の心にも、棲んでいるらしいのです。

今は、「心の鬼」はいないよと言う人も、もしかしたら、何かのきっかけで
「心の鬼」が出てくるかもしれません。
そんなときは、「心の鬼」を追い出そうという強い気持ちをもって、「心の鬼」の鬼退治をしてください。

最後に、「心の鬼」退治をする強い気持ちをもってもらうことと、合せて、人生を幸せにできる、「秘密の行い」について、お話します。

それは、「人に知られないように、密かに良い行いをすること」です。
このことは、「秘密に良いことをする」、「誰にも知られないように良いことをする」
ことではありますが、まずは、
「誰にも言い回らず、良いことをすること」だと考えます。

だれにも言い回らず

・笑顔で、人と接する
・寄附をする
・ゴミを拾う
・汚れているところを、きれいにする
・家族や友だちの幸せを、心から祈る

と言うことです。

例えば、能登半島地震で被災した人のために、何ができるかと、考えていたり、
お家の人と一緒に、公園のゴミ拾いをしたりしている人たちの行いのことです。

実は、樟葉小学校の子どもたちの中にもうすでにやっている人たちもいます。

本当に素晴らしいことです。

みなさんの一つ一つの心がけと行いが、樟葉小学校を、居心地の良い、
みんなが幸せを感じる学校になると思います。

一緒に、「心の鬼」退治と、幸せを感じる学校づくりをしていきましょう。
これで校長先生のお話を終わります。