一人一人に合った学びの支援をめざして
- 公開日
- 2025/07/04
- 更新日
- 2025/07/04
学校の様子
【一人一人に合った学びの支援をめざして】
算数の学習の中で、四則演算(足し算・引き算・かけ算・わり算)に苦手さを感じる子どもは少なくありません。私たち教員は、そうした子どもたちの学びを支えるために、さまざまな視点からの支援を行っています。
大切にしている一つの視点が「特別支援教育」の視点です。これは、子ども一人ひとりの特性を理解し、その子に合った方法や環境で学習が進められるよう工夫することです。
たとえば、九九がなかなか覚えられない場合でも、視覚的に理解するのが得意な子には「九九カード」や色分けした一覧表、音から覚えるのが得意な子には「九九ソング」などを使って繰り返し練習することで、少しずつ力を伸ばしていくことができます。
また、「静かな環境だと集中しやすい」「休憩をはさむと頑張れる」「好きなキャラクターの教材だとやる気が出る」など、環境面の配慮が学びを支えることもあります。
もう一つの視点は、「合理的配慮」の視点です。これは、学習の中でどうしても難しい部分に対しては、補助的なツールを使って学びの先に進むための手助けをする、という考え方です。
たとえば、九九を暗記することが難しくても、「九九表」や「電卓」を使いながら、2桁のかけ算や割り算、文章問題の意味理解など、より高度な学習に取り組めるようにします。
「計算ができないから算数がすべてわからない」ではなく、「計算が難しくても、その子なりに理解できる方法で考えを深めていけるように支える」ことを大切にしています。
こうした2つの視点をバランスよく取り入れながら、子どもたち一人ひとりが自信をもって学びに向かえるよう、日々の教育活動を進めています。
私たちは、「できないこと」に目を向けるのではなく、「どうすればできるようになるか」「どうすれば理解につながるか」を一緒に考えていく姿勢を大切にしています。
ご家庭でも、お子さんの学びに不安や悩みがある場合は、いつでも学校にご相談ください。共に力を合わせて、お子さんの可能性を広げていきましょう。