学校日記

春の風とピンク色のネクタイ

公開日
2026/04/09
更新日
2026/04/09

校長の部屋

校庭の桜が見事に咲き誇り、いよいよ新しい年度がスタートしました。 始業式の朝、私は少しだけ特別な思いを込めて、桜の色をイメージした「ピンク色」のネクタイを締めて校門に立ちました。

「おはようございます!」と元気いっぱいに登校してくる子どもたち。 その中で、ある低学年の男の子が私のネクタイをじっと見て、不思議そうな顔でこう言いました。

「校長先生、なんだか女の子みたい!」

次々と登校してくる児童の波の中だったので、私は「桜の花の色に合わせてみたんだよ」と笑顔で答え、その場をあとにしました。

後でふと、その時のやり取りを思い返しました。 「青は男の子の色、赤やピンクは女の子の色」……。私たちが子どもの頃から当たり前のように耳にしてきた言葉やイメージが、今もなお子どもたちの心の中に、ひとつの「基準」として自然に根付いているのかもしれません。

でも、空の青さが誰のものでもあるように、春を彩るピンク色も、きっと誰が身にまとってもいいはずの色です。

「これは○○さんのためのもの」「これは○○らしくない」

そんな小さな境界線を取り払ってみると、世界はもっと色鮮やかに、自由に広がるのではないでしょうか。

多様性を認め合おうという声が広がる今、まずは私たち大人が、決めつけのない柔らかな視点を大切にしたいものです。

次にあの児童に会ったときには、もう少しゆっくり話をしてみたいと思います。 「先生、この色も似合うでしょう?」と。

皆さんは、この春、どんな色を自由に楽しみたいですか?