学校日記

12月2日(金)-8  いいね!こどもたち

公開日
2022/12/02
更新日
2022/12/02

学校の様子

地域の方からお手紙をいただきましたので、紹介します。心温まるきんやっ子のお話です。(タイトルは地域の方からいただきました。)

 11月21日(月)午後、私はいつもの場所でこどもたちの下校時の見守り活動をしていました。
 しばらくするといつもと違って少し離れた公園のベンチ付近に7〜8人が集まっているのに気づき様子を見に行きました。すると高学年の男の子が、帰り道で転び、右足のひざ下と手に擦り傷をして少し出血をしていたのでした。そして、居合わせた友達がティシュに水筒の水を付けたりして血を拭いていました。
 私はそれを見て、そんなに出血していないので、それでもいいかなと思いましたが、「消毒液で拭いた方がいいから、3分ほどかかるけどおっちゃんが家に取りに帰ってくる」と言ったら、ここから家が近い〇〇さんが取りに行ってるとのことで、話しているうちに女の子が持ってきてくれ、改めて傷口を消毒してくれました。また、別の女の子も家から大きな救急絆創膏を持ってきてくれて上手にひざ下の傷口に貼り付けてくれました。手の傷口には女の子がいつも備えているという普通サイズの救急絆創膏を貼り付けてくれました。
 そうこうして応急措置が終わったので、男の子には「家に帰ったらこのことをお話するんやで」と伝えるとともに、「よかったね、みんなありがとう」と私が言うと、けがをした男の子は、みんなに少し照れながら「ありがとう」と言いました。
 集まっていたこどもたちは、何事もなかったようにそれぞれの家路につきました。
 誰に言われたわけでもなく、みんながけがをした男の子のことを思って、自分のできることをそれぞれが考えて自然に助け合っている、素晴らしいこどもたちの姿でした。
 それは、とかく知識に偏重しがちなところですが、こどもたちは学校という集団生活の中で人としての思いやり、感謝の気持ち、協働などを普段から学び、身につけているんだなあと思いました。私たちの未来を創ってくれるこどもたちがいつもより輝いて見えました。
 その日、私はなんだか幸せな気分で見守り活動を終えることができました。