1月28日(土) 漢字をテーマに思いを伝える作文コンクール 1/2
- 公開日
- 2023/01/28
- 更新日
- 2023/01/29
学校の様子
枚方市主催の「漢字をテーマに思いを伝える作文コンクール」では、各自が選んだ漢字一字もしくは熟語について考えたことを表現します。本校では4〜6年生が夏休みの課題として取り組みました。
今年度、小学生11,718名が応募した中から、本校児童4年生2人が「佳作」、6年生1名が「最優秀賞」を受賞しました(きんやっこタイムで全校児童の前で表彰予定)。3人のみなさん、おめでとうございます!受賞者は、本日(1月28日[土])行われた表彰式で表彰され、「最優秀賞」を受賞した児童は、参加した児童・保護者、枚方市長、教育長をはじめとする教育委員会職員の多くの前で堂々と作文を発表しました。内容は次の通りです。子(もう成人していますが)を持つ親としても、思うことが多いステキな内容です。
「植樹」禁野小学校 6年
「イノシシに負けないで、台風にも負けないで、百才までいきてください。」と願いを込めて水をたっぷりかけた。
私の家では毎年、夏休みに植樹をしています。土の中にクモやミミズがいてびっくりするけど、将来、緑いっぱいの葉をつけた大きな木の姿を想像すると、すごく楽しみです。植樹三回目の今年は柿3本。クヌギ5本の苗をおばあちゃんの古い家を壊した場所に植えました。
植樹をするきっかけは、私が一年生の夏休みにかわいそうなセミを見たからです。一本の木に上から下までセミが集まり、「ジージーシュワシュワ。」と耳から頭の中までひびく大合唱。その木の少し離れた所にある冷たいコンクリートの電柱に一匹のセミが一生懸命鳴いていました。私はそのセミを見て、「木と間違えて鳴いている。」と笑いました。
この話を夕ご飯で話した時、お母さんは、「満員の木で鳴けなかったセミが木を増やしてというメッセージかも。」と言いました。私は面白いと思っていた話がさびしい話に変わったと気付きました。お父さんは、「木を育てて緑を増やすことが大事。木は真っ直ぐに上に育つ。人も木の成長と同じように正直に真っ直ぐ生きないといけない。木は土を固め、風をさえぎり、太陽から影を作って水をきれいにする。」とうなずきながら私に言いました。
それから秋に食べ終わった柿の種や山田池公園で拾ったクヌギの実を砂に植えて芽から育ててみることにしました。
植樹の「植」の字は、もとになるものを作ること、「樹」の字は天に向かって真っ直ぐという意味です。私は緑いっぱいの高い木を見上げることが大好きです。静かで動かないけど色々知っている木。何かあった時に助けてくれる木。一年目に植樹した柿の木は、私の背をとっくに超えました。私は植樹した木と一緒に何事にも負けずに真っ直ぐと成長する。