7月16日(水)3校時 1年1組 社会
- 公開日
- 2025/07/16
- 更新日
- 2025/07/16
学校生活の様子
授業のめあては、「東アジアの国々との関係の中で、日本はどのような改革を進めていったのかを説明することができる」です。
この授業は、私(校長)が50分間、授業を参観しましたので、以下の通り、講評を記載します。
◎気づいたところ
・チャイム着席が定着している。姿勢、あいさつも徹底している。
・学習プリントの回収がきっちりと行われている。(未提出者に対しても今日中に提出を求めている)
①学習プリントの配付
・学習プリントの冒頭にめあてが示されている。
「東アジアの国々との関係の中で、日本はどのような改革を進めていったのかを説明することができる。」
・教科書P42とP45を活用して、中国の7世紀初期と半ばの状況の違いについて、ペアで交流をさせた。
3分の時間設定と3点に絞った違いを記載させることで、課題を明確にして集中力を高めることができた。
・交流後、生徒を指名して交流結果を発表させたが、生徒から積極的に挙手をして、答える様子が見られた。
「隋が唐に変わった」「唐の左下に南詔ができた」「倭が小さくなっている」の3点の答えを導き出した。
(疑問点)倭が小さくなっていることは地図の切れ目である可能性があり、後ほど検証すると伝えた。
・中国の時代ごとの国の変遷について、全員の生徒に口頭で発表させた。(テンポ感のある発表が見られた。)
②Work1の取組について
・①の交流の「隋が唐に変わった」ことを題材に、当時の唐と日本の関係を説明し、それにつながるめあてを示した。さらに「中大兄皇子」と「中臣鎌足」を例にWork1の自己紹介文の作成に取り組ませた。
生徒が答えた内容を活用して、スムーズにWork1の取組に結びつけることができた。
・自己紹介文の作成では、「小野妹子」を例に示すことで、生徒に具体的なイメージを持たせることができた。
・2人ペアで、「中大兄皇子」と「中臣鎌足」の役割を決めることで、一人に対して、集中して取り組めた。
・教科書の文章を活用してから、タブレットから情報を得るなど、自己紹介文作成のルールを明確に示した。
・生徒はじっくりと課題に向き合い、素朴な疑問を発したり、教員に質問するなど、前向きに取組んでいた。
・教員も丁寧に机間指導を行い、全員の取組内容を確認し、適切な声かけを行っていた。
(例)生徒との会話のやり取りで、生徒自身に疑問点を見つけさせる。ポイントを伝える。賞賛の声かけなど
・まとめた自己紹介文について、全員で交流(発表)させた。
「中大兄皇子」を作成した人は「中臣鎌足」を作成した人に発表する(逆も)などの交流のルールを示した。
・交流した自己紹介文で、自分が良いと感じたものの発表を促した。(発表者がなく、自分の作を発表させた)
・教員は、生徒の発表から、キーワードを明確にして、黒板に示した。
(例)中大兄皇子:「後の天智天皇」「大化の改新」「天皇中心」
中臣鎌足:「中大兄皇子と協力」「蘇我親子を倒した」「後の藤原鎌足」
・キーワードを活用して、「大化の改新」から「公地公民」、さらに「天智天皇」から「戸籍」を導き出した。
③Work2の取組について
・「なぜ、九州地方や瀬戸内海に古代山城が集中しているのだろうか」の題材について、班での交流を促した。
積極的に交流する様子が見られた。
・教員は丁寧な机間指導から全体に共通する課題やキーワードを見出し、全体に伝え、交流を深めさせた。
「なぜ、攻めてくるのが、九州地方と瀬戸内海なのか?」「どういう国、どういう人が攻めてくるのか?」
・この課題に対して、動画を活用して、解決のヒントを見つけ出せた。⇒教員が最後にまとめを示した。
Q1「なぜ、九州地方や瀬戸内海に古代山城が集中しているのだろうか」
A1「新羅や唐の勢力が日本に攻めてきた時、最初に上陸する九州と内陸に入ってきた場合の瀬戸内海に古代山城をつくることで、対抗することができる」
Q2「戸籍をなぜつくったのか」A2「税金を集めるため」※攻められにくいように政治の中心を大津へ
◎まとめ
・生徒の学習意欲を高めるための課題の提示や交流・発表活動が積極的に行われていた。
・学びの方向性(学習プリントなどの活用)やキーワードの提示で、理解を深める工夫が見られる。