3月14日(金)卒業式 8
- 公開日
- 2025/03/14
- 更新日
- 2025/03/17
学校生活の様子
「卒業のことば」
卒業生代表の4名の生徒から、中学校生活の思い出や、先生方や保護者の皆様への感謝の言葉などが述べられました。
「卒業のことば」
寒さも和らぎ、もうすぐ桜が咲く季節。私たち第65期生は第三中学校を卒業します。
今から3年前の春、私たちは、まだ慣れない大きな制服とカバン、そして期待と不安を抱えて、この第三中学校に入学しました。新しい部活動、新しい友達、小学生の頃とは違う難しい勉強、何もかもが新鮮で、慣れない環境の中、先生や先輩方にたくさんのことを教えてもらいました。宿泊学習、文化祭や体育祭など仲間と協力して行う行事がたくさんありました。その中で私たちは、仲間と何かを達成する喜びと大切さを知っていきました。
2年生では、初めての後輩ができ、上級生としての意識が芽生えました。部活動や委員会で中心となり始めたことで戸惑いもありましたが、周りで支えてくれた仲間のおかげもあって成長することができました。職場体験では、企業や地域の方々と関わり、活動しました。初めての体験だったので緊張しましたが、接客や調理などの普段したことのない体験をさせてもらい社会のことについて考える機会となりました。
3年生になって、みんなが心待ちにしていた修学旅行では、みんなと一緒に学校ではできない体験を楽しめました。クラスレクや班行動、クラストークを通して、初めて同じクラスになった人と仲を深めたり、友達の意外な一面を知ったりすることができました。
ラフティングでは大自然に触れ、旅館ではみんなでお菓子を持ち寄ってカードゲームをしたり、雑談したりして笑い合いました。消灯時間を過ぎた後も、恋バナや思い出話で盛り上がりました。この3日間は最高に楽しい時間になりました。
文化祭では昨年度から3学年全体で合唱を行えるようになり、今年度では昨年度のものよりもさらに良いものにしようという意識から、みんな気合が入っていました。それぞれのクラスが文化委員やパートリーダーを中心として積極的に合唱練習に取り組んで協力し合い、クラスの仲をより深めて、一つの合唱を作り上げることができました。また、中学校生活最後の文化祭ということもあり、後輩のお手本となるような一体感のある合唱を披露することができました。
体育祭では年々上昇し続ける気温のため昨年度と比べて様々な競技が減りました。しかし、今年度は新しく3学年合同の団練習の時間や応援練習の時間が増え、自分達が主体となって団を動かすことで、学年を越えて同じ団の仲間と一致団結することができました。最後の3年生の全員リレーは1番盛り上がりました。競技前には3学年全員で円陣を組み、気持ちを1つにしました。仲間のために一生懸命走り、バトンをつなげる、そんな胸が熱くなる感動ものでした。
行事が終わってからは本格的に進路を考える時期がやってきました。進路学習で担任の先生から進路を決めるうえで大切なことを聞き、自分で考え、親とも相談し、進路先を決定することが出来ました。入試前には不安なことや焦りなどがありましたが、共に頑張ってきた仲間や支えてくれた親のおかげで自分の進路に向き合うことができました。
先生方、三年間私たちにいろいろなことを教えていただき感謝しています。この三年間、先生は私たちのことを深く思ってくださったにも関わらず、私達は何度も選択する道を誤ってきました。しかしその度にもう一度やり直す機会を与えてくださり、何度でも正しい道を示し、時には私達の意見を尊重して側で見守ってくださいました。先生方の「おしえる」という4文字の中に深い、深い愛情が詰め込まれていたことを今実感しています。本当にありがとうございました。
また、在校生の皆さん、中学校生活を共に過ごしてくれてありがとうございました。初めて後輩ができた時は、戸惑い、先輩としてうまく振る舞うことができませんでしたが、後輩の皆さんが私たちを支えてくれたおかげで、部活動や学校をより良いものにすることができました。これからは私達の代わりに一人一人が三中生としての責任を持ち、三中を引っ張っていって欲しいなと思います。これからも私達は皆さんのことを応援しています。
そして、家族のみんなへ。今まで支えてくれてありがとうございました。当たり前のように過ごしている今の環境を作ってくれたことを感謝しています。私たちが厳しい言葉を言ったり、冷たい態度をとったりしても、いつも味方でいてくれました。また、仕事が忙しくても、私たちとの時間を大切にしてくれました。これは当たり前のことではなく、お母さんお父さんの努力、愛があるからこそのものです。私達をずっと支え続けてくれて本当にありがとうございます。まだ、たくさん迷惑をかけるかもしれませんが、これからも私たちの味方でいてください。
私たちはどんな時でも相談して支えあったり、冗談を言い合ったり、何事もアドバイスし合うことのできる仲間を作ることができました。特に毎日、休み時間や放課後の教室でたわいもない会話をしたことが一番楽しかったです。喧嘩をしたこともありましたが、それ以上に楽しい思い出がたくさんあります。この思い出ができたのはここにいるみんなだったからこそ、だと思います。私たちはこれから一人一人が自分の道を進む中で困難にぶつかったり進むべき道を見失ったり、くじけそうになることがあるかもしれません。けれど、その度に仲間と共に過ごし、楽しみ、成長してきた中学校での思い出を胸に前に進み続けます。
私たち、第65期卒業生は、第三中学校で学んだことを忘れずに、明日からは、私達だけの「正解」を探しに行きます。
また逢う日まで。
令和七年三月十四日 卒業生代表