√の計算の取り組みです。

　この時間は、私（校長）が５０分間、授業を参観しました。

　以下のとおり、講評をまとめました。

◎きづいたこと

・チャイム着席が定着している。・めあての提示（根号をふくむ式の乗法除法ができる）→冒頭に示した。

・√２　√３＝√２×５について、√の計算は、√の中身をかけ合わせると成立すると命題を示した。

　この点について、考えさせてから、近くの生徒間で交流させ、さらに立たせて班で交流させた。

　段階ごとに考える幅を広げることで、自分の考えをスムースに広げることができる。立位で行うことで、より集中力を高めることができる。

・上記の命題については、学習プリントも用意され、交流したことをまとめることができる。

・学習プリントには、ポイント、解き方、類題などが示されてあり、段取りよくまとめられている。

・学習プリントの最後に「今日の理解度（１～５）」「取組（自己評価）」「がんばれたこと（具体的に記入）」する欄が設けられており、本時の学習理解を確認し、次の授業への動機づけを図ることができる。

・班での交流の後、生徒を指名して答えさせていたが、一つ一つ段取りを確認し、生徒に自己解決させた。

・冒頭の取り組みが終わると、「aの平方根とは」について、生徒に問いかけ、答えを導き出した。

（２乗するとaになる数）

　この点を踏まえて、今日行うことを示してから、学習プリントにそって、学習に取り組ませた。

　学習プリントが学習の手順など、段取りよく取り組めるようになっているので、スムーズに学習理解を図ることができる。

〇学習プリントを活用した学習では、自由進度学習のスタイルがとられ、一人学習、ペア学習、グループ学習など、一人一人の特性に応じて、前向きに取り組む様子が見られた。

・机間指導も丁寧に行われ、一人一人の様子をよく見て、声をかけたり、共通の課題は全体に示していた。

・個別の指導では、教員と生徒が丁寧にやり取りをしていた。

教員は、生徒のつまづきを聞いたり、発見したりしながら、次のステップを一緒に考えたり、示すなど、個々の状況に応じた適切な対応をしていた。また、次の課題を示して、席を離れた後も再び戻って、進捗状況を確認し、さらに次のステップを示すなど、生徒が目標を持って取り組めるような動機づけも行っていた。

〇生徒のペア、グループ学習では、いろんな学びのスタイルが見られた。

　生徒間の教え合い、疑問点を出し合う、協力して解答までの方向性を考える、取組の確認を行うなど

　ペア、グループで解決できない時は、他のペア、グループに聞きにいくなど、積極的な姿勢が見られた。

・課題を完成させた生徒は、教卓の上の解答を自分で確認させ、自分で成果と課題を見つけて、さらに学習課題に取り組ませるなど、個々の進度に応じて、自主的に学習できる仕かけが見られた。

・大切なポイントは、交流の流れを止めないようにしながら、一旦、静かにさせてから伝え、その後、黒板にも記入していた。

・授業の終盤に、最初に配った学習プリントの内容をさらに定着させるための追加プリントを配付した。

　「根号をふくむ式の乗除」の内容で、積極的に取り組む様子が見られた。

　学習理解を深めさせるための仕かけが見られた。（後で配ることで新鮮な気持ちで取り組める）

・授業の最後にポイントを示して、次の時間に今日の逆のことを行うことを伝えて、今後の学習の見通しと動機づけを図っていた。

◎まとめ

・丁寧な説明と学習プリントの活用が連動し、しっかりと段階を確認して、理解を深める仕かけがある。

・生徒の積極的な学習への意欲が感じられた。自由進度学習の取り組みが定着している。