6月17日(火)1校時 1年4組 社会
- 公開日
- 2025/06/17
- 更新日
- 2025/06/17
学校生活の様子
授業のめあては「一年中気温が高い地域で人々はどのように生活しているか説明できる」です。
この授業は、私(校長)50分間、授業見学をしました。
以下の通り、講評を記載します。
◎気づいたこと
・チャイム着席が定着している。あいさつがきちんとできており、声もしっかりと出ている。
・生徒がめあてを記入していた。「一年中気温が高い地域で人々はどのように生活しているか説明できる」
1.3分間ニュース(毎時間、授業の冒頭に行われ、ルーティンワークとして定着している)
・調べた内容をまとめる枠が設定され、内容、情報源(ネット・新聞等)、調べた人などがまとめやすい。
・各自が記入後、生徒間で積極的な交流(調べたニュースなど)が行われていた。
2.教科書タイム(学習プリントを活用して、教科書のまとめや知識を活用した考える取り組みを行う)
①表面には、教科書の中の大切なポイントがまとめられている。キーワードを( )に示している。
・これから学ぶことをスムーズに理解することができる。(授業の中での予習と言える)
・生徒全員が課題に対して、集中して取り組む様子が見られた。(静かに課題に向き合う)
・教員も丁寧に机間指導を行い、今日のポイントである「雨温図から特性を見分ける」ことを口頭で伝え、
「君たちならできる」と声をかけた。(生徒のやる気を高めるためのモチベーションアップが図られた)
②表面を完成させた生徒は、自主的に裏面の課題1.2.3に取り組んでいた。
・裏面は、表面で確認した知識を活用して、考えたり、分析したりする内容で構成されていた。
③完成させた表面の内容について、班の中で読み合わせをして、確認が行われた。
・音読をしながら確認することで、さらに理解を深めることができ、疑問点なども積極的に交流していた。
④表面の確認が終わると、生徒は自主的に机をもとの位置に戻して、裏面の学習に取り組んでいた。
3.地図帳の取組(教員が「76J5」のキーワードを示し、興味づけが図られた)
①生徒が自主的に地図帳を開いて、「76J5」の位置を探した。「サモア」かなど、生徒の声も聞こえた。
・教員が76はページ、Jは経度、5は緯度であることを示して、生徒に「サモア」を導き出させた。
・さらにどんな国(島国)、首都は(アピア)と教員と生徒のやり取りから、今日のテーマである「サモアが舞台の熱帯」を導き出し、熱帯が赤道の近くに広がっていることまで、深堀りした。
・熱帯から常夏というキーワードを示して、裏面の雨温図を活用して、熱帯の特徴について、「日焼けをする」「衣服が少なくてすむ」、「年中高温」「降水量が多い」など、多くのことを教員と生徒のやり取りを通して、導き出すことができた。(生徒は素朴な疑問等も積極的に発言し、教員も丁寧に対応していた)
・「ガーンと降って、ガーンと晴れる」というリアルな表現を生徒に示して、生徒から「虹ができる」ということばを引き出し、さらに教員の「ゲリラ豪雨」の表現から、生徒から「スコール」を引き出した。このように教員と生徒との会話のやり取りから、生徒が答えを見つける場面が多く見られた。
4.裏面の課題1の取組(AとBの雨温図を比較して、それぞれの特徴を見極める)
・AとBの雨の降り方について、教員が問題提起をして、生徒からAは「夏に少ないが年中降っている」Bは「雨季と乾季がある」というキーワードを引き出した。
・ABとイラストとの関連について、まずは生徒間で交流させ、その後、教員と生徒とのやり取りから、生徒から、Aがサバンナ(サバナ気候)、Bがジャングル(熱帯雨林気候)であることを導き出させて、最後は、サモアが熱帯雨林気候であることに落とし込んだ。(教員と生徒のやり取りから答えを導きだした)
5.裏面の課題2.3の取組(班の形になり、一人学習や交流などが行われた)
・教員が一人一人の取組状況を見て、個に応じ適切な声かけを行っていた。
「何でそうしているのか」「ここを説明すると」「自分たちの家とどこが違うのか」「いいね」など、ポイントや理由を説明させたり、生徒の取組を深堀りしたり、賞賛の声かけを行うなど、丁寧に対応していた。
・「家が高床になっている理由」について、生徒とじっくりとやり取りをして、「涼しさへの対策」と「洪水(スコール)対策」を導き出した。ここでも、丁寧なやり取りから、生徒に答えを導き出させた。
◎まとめ(丁寧な授業づくりから、特に以下の取組が印象に残った)
・対話(対話のやり取りで生徒に答えを導き出させる)・教材の工夫(知識を活かした考える取組の充実)