7月2日(水)1校時 1年4組 音楽
- 公開日
- 2025/07/02
- 更新日
- 2025/07/02
学校生活の様子
授業のめあては、「言葉とリズムの関係を考えて、新しいリズムを探せる」です。
最初にリコーダーの練習を行い、今日の取組の中心となる、いろんなリズムに言葉をつけて、ラップをつくる活動が行われました。
この授業は、私(校長)が50分間、授業を参観しましたので、以下の通り、講評を記載します。
◎気づいたところ
・授業の開始、終了のあいさつを徹底させていた。
・授業の冒頭にめあて、授業の流れを示し、生徒に見通しを持って授業に取り組ませた。(流れがつかめる)
①リコーダーの取組
・最初に基礎練習を通して、タンギングと音を伸ばすことを意識させた。(ドドドド 最後はドを伸ばす)
・曲の練習(「かっこう」)では、個別練習、全体練習、教員の伴奏(メロディあり)、教員の伴奏(メロディなし)など、段階的に練習に取り組ませた。この取組で、生徒は少しずつ集中力を高めていた。
・曲が吹けるようになった生徒を挙手させ、達成度を確認しながら、賞賛の声かけをした。(自尊感情向上)
・次の課題として、伴奏がなくても2~3人の生徒と合わせることができることを示した。(目標が明確)
・リコーダーの片づけ方もていねいに指導した。(ひねりながら、接合部分を抜くなど、きめ細かく伝える)
②学習プリントの取組
・リズムを組み合わせて、ラップをつくることを再確認した。(ゴールを明確に示した)
・メトロノームによるテンポ感の大切さをていねいに伝えた。
教員「90とは何か」生徒「1秒に90回」→教員と生徒のやり取り→生徒「1分に90回」を導き出す。
・いろんなリズムを示して、生徒が創作するための基礎基本を意識させた。(スムーズに取り組ませるため)
「ウンタータタタン」「ウンタタタタタタ」「タンタンタンウン」「タターウンウン」「タタンターウン」
「タータウン」「タタタタ」「タタタタタタタタ」→8つのパターンをねばり強く伝えた。
③班活動1(教員と生徒のやり取り)
・創作:「言葉とリズムの関係で探ろう」をテーマに、リズムに合う言葉を考えさせた。
いろんなリズムに言葉を当てはめ、活発な生徒間交流や教員と生徒との交流が行われ、ポイントも示した。
「ポカロ」(休符は休みを表すため、・を一つ書くことを伝えた)
「ソーダ」「ドーナツ」(2分音符のソーは、伸ばすことを伝えた)
「さる」)(るが長いので、他に2文字目が長い言葉のギター、カレー、スターをやり取りで導き出した)
「ブロッコリー」(事前に難しいことを伝え、興味を持たせた。ねばり強いやり取りで生徒に解決させた)
・生徒とのやり取りの中で、大切なポイントをいくつか示した。
「ラップをつくるには、単語ではなく、文にする必要がある。」「8分音符をつかうと、小さいツをあらわすことができる。」
④班活動2(生徒の活動)→生徒の取組状況を見て、4分延長した。→取組が深まった。
・10分間で行うことを伝えて、集中力を高めさせ、床に座らないなどの取組のルールもしっかりと伝えた。
・取組に活用できるものとして、「器楽の本」「合唱の楽譜」「ホワイトボードと音符カード」を示し、活動幅を広げさせた。特に「ホワイトボードと音符カード」はわかりやすく、生徒も積極的に活用していた。
・創作のヒントとして、「ホワイトボードをつかって、休符と音符で4にするために、パズルのように並べる」「自分の新しい言葉からリズムを考える」などの方策を示して、生徒への興味づけを行った。
⑤教員の個別指導
・賞賛の声かけをベースに、個々の生徒の状況を見極め、多くのアプローチが行われた。
「リズムの細かい点をじっくりと考えさせる」「生徒とのコミュニケーションを通して、生徒のニーズを把握し、必要な点に絞ってアドバイスをする」「オニクの前にウンオニクと休符を入れることでバリエーションが増える」→ いいところを誉める、生徒のニーズへのアドバイス、バリエーションの提示など
・生徒も積極的に教員に質問を行うなど、生徒間交流、教員と生徒の交流など、活発な活動が展開された。
⑥振り返り(振り返りシートをまとめさせ、次の時間の活動も伝えるなど、授業のつながりがわかりやすい)
◎まとめ
・多くの活動を通して、生徒の興味関心意欲を高め、丁寧な個別指導で、生徒に達成感を持たせていた。