学校ブログ

放送生徒集会(4月18日)

公開日
2025/04/18
更新日
2025/04/18

学校の様子

(校長講話一部抜粋)

 皆さんは、新鮮な気持ちでこの2週間を過ごしたことでしょうが、少し興奮状態が続いているとも言えます。この状態が続くことはなく、反動で心にも体にも疲れが出てしまうことがあります。まして、人は完ぺきではなく安定している日ばかりではありません。日々、失敗することもあれば、わからないこともたくさんあります。それを放っておくと、不安な状態が続くことになり、とてもしんどくなります。そうならないための対処法をお伝えします。

 それは、「わからない」「困っている」「助けて」と周りの人に遠慮なくヘルプを出すことです。

 実は、これは、杉中学校の学校教育目標と大きく関係があります。

 1年生のみなさんは、学校教育目標はもう覚えましたか?私たちの学校教育目標は「じりつ・共生・チャレンジ」です。

 人を頼ったり依存したりすることは、特に「じりつ」という目標と逆のように思うかもしれません。しかし、それは誤りで、むしろ、人に依存することは、実は自立につながるということです。これは、心理学の言葉だそうです。

 依存すると自立する力が伸びるのです。さらに、それが他のキーワードである「共生」「チャレンジ」にもつながっていくのです。

 どういうことかというと、たとえば、勉強が苦手な人にとって、「ねえ、ここどうなっているの?教えて?」と依存して聞くことは、未知の世界に挑戦する活動、つまり「じりつ」になるのです。一方、尋ねられた人は、相手が納得するまで丁寧に説明をするというのが挑戦となります。このお互いの挑戦こそが、「じりつ」への道となります。そして、お互いの挑戦・「チャレンジ」を認め合うことで生まれるのが対等・平等という「共生」の関係だということなのです。

 つまり「わからない、教えて?」と依存することで「じりつ・共生・チャレンジ」の3つが、それぞれつながりあって、高められていくということなのです。

 みなさんは、授業においても日常においても「わからない、困った、助けて!」と素直にヘルプを出して、「じりつ・共生・チャレンジ」を実践しましょう。そして、より誇れる学校を築いていきましょう。