学校日記

3月18日(火)第50回 卒業式 校長式辞 No.2

公開日
2025/03/18
更新日
2025/03/18

6年生




















校長式辞【概要】

やわらかな太陽の陽射しが、

日ごとにその輝きをまし、

新しい春の訪れを感じる今日の佳き日、

七十五名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。


さて、卒業生の皆さんが、大きなランドセルを背負って、小学校に入学した日から六年。

皆さんは、心も体も本当に大きくなりました。


特に、最高学年の六年生としてのこの一年、皆さんの行動からは、

ここにいる全員がたくさんの勇気と感動をもらいました。


新一年生を迎える入学式。

1年生の目線までかがみ込で、「おめでとう」と声をかける姿。


6月の音楽祭。

「一生懸命が一番かっこいい」という振り返りの文章。


10月小学校生活最後の「運動会」。

「運動会の練習で、こんなに感動したのは初めて」

「努力って、感動の力を持つんだな。」と

皆さんの言葉。


「修学旅行」平和への誓い。

「ぼくは、あいさつでたくさんの人を笑顔にします。」

「小さいことから行動にうつします。」

「困っている人に、大丈夫?と声をかけます。」との言葉。


そして日々の教科学習に向かう姿勢、掃除に向かう姿勢。

最高学年としての自信と責任感に満ちあふれる姿勢・行動で示してくれました。

こんなに多くの感動を与えてくれた皆さんも、いよいよ旅立ちの時です。


ここで、皆さんの門出を祝して、二つの指針を贈ります。

第一に、『「挑戦」の二文字を大切に』です。


みなさんが、本当に楽しいなと感じるのは、どんな時ですか。

もちろん、いろいろな楽しさがあります。


ただ、その中でも、何か目標をたてて、一生懸命に「挑戦」しているときは、

たとえ苦労が多くても、心が生き生きと充実していることでしょう。


この充実感こそ、本当の楽しさと表裏一体です。

そして、「挑戦」の先に、成長があります。


皆さんのこれからの輝かしい未来のために、

中学校に進学しても「挑戦」の二文字を大切にしてください。


二つめは、『「言葉」を大切に』です。

日本には、昔から「言霊(ことだま)」という言葉があり、

言葉は、「魂」をもっていると信じられてきました。


「魂」とは、「心がある」ということです。

私たちの言葉は、周りの人に影響を及ぼす「力」があるのです。


どれだけ、目の前の人のことを思いやっていたとしても、

「言葉」で伝えないと伝わりません。


今日は、卒業にあたり、

小泉 吉宏さんの詩「一秒の言葉」を贈ります。


「一秒の言葉」  作:小泉 吉宏


「はじめまして」

この一秒ほどの短い言葉に

一生のときめきを感じることがある。


「ありがとう」

この一秒ほどの短い言葉に

人の優しさを知ることがある。


「がんばって」

この一秒ほどの短い言葉で

勇気がよみがえってくることがある。


「おめでとう」

この一秒ほどの短い言葉で

しあわせにあふれることがある。


「ごめんなさい」

この一秒ほどの短い言葉が

一生の別れになる時がある


一秒に喜び 一秒に泣く

一生懸命 一秒


以上の詩です。


卒業生の皆さん。

「挑戦する人生」・「努力する人生」には、

時には、悩むこともあるでしょう。


そんな時こそ、頑張っている自分自身に「挑戦」しているからだ、

「成長」の過程だからだと伝えながら、

自分を褒め称えながら歩んでいってほしいと願っています。

 


さあ、卒業生のみなさん、

いよいよ四月から中学校生活のスタートです。


皆さんへの最後のお願いです。

「挑戦」の二文字を大切に。

「言葉」を大切に。


そして、いつでも、どんな時でも、「自分自身を大切に」、

胸を張って歩んでください。


卒業する皆さんと保護者の皆様の未来が温かく、

笑顔に満ち溢れたものとなることを祈念し、

式辞といたします。


令和七年三月十八日 

枚方市立田口山小学校長 齋藤 博