学校だより12月号【子どもたちの“好き”が未来をひらく~良さを徹底的に伸ばす教育へ~】
- 公開日
- 2025/12/02
- 更新日
- 2025/12/02
お知らせ・緊急連絡
【子どもたちの“好き”が未来をひらく~良さを徹底的に伸ばす教育へ~】
保護者の皆さま、いつも本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。季節の学校の様子や日々の取り組みについては、随時、学校ブログで写真とともに発信しています。そのため、この「学校だより」では、校長として、今お伝えしたいこと・本校が大切にしている方向性を中心に記載させていただいています。一般的には「先月はこんな行事がありました」といったお知らせが多い学校だよりですが、本校では、“なぜ川越小学校がこの教育をめざすのか”を丁寧に説明させていただき、保護者や地域の方と共有させていただく場として、この学校だよりを活用したいと考えています。
~今、教育が大きな転換期を迎えています~
文部科学省で現在行われている議論でも示されているように、これからの社会では常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生みだす力、問題発見力・課題解決力・革新性といった、“未来を切りひらく力”がますます求められるようになります。
私たち大人世代が育った時代は、「みんなと同じようにできること」が大切にされ、均質性が社会の成長を支えてきました。しかし、その一方で、同調圧力や“失敗を避ける文化”が生まれ、個性やクリエイティビティが発揮されにくい環境をつくってきたことも事実です。
けれども、これからの時代は違います。
人と違うことが、その人の強みになる時代です。
「シン・二ホン」(安宅和人)の中に出てくるイラストで示されているように、既存の社会を安定的に動かしていく「均等にできる人」に加えて、枠には収まらないが、どこか鋭く飛び抜けている「未来を変える人」の両方が求められています。特に後者の力を支えているのは「好き」「夢中」「やってみたい」といった内面から湧き出る思いです。
~一人一人、みんな違う~
子どもたち一人一人の興味関心も、得意不得意も、感じ方もすべて違います。「みんな一緒に、同じことを、同じ方法で」という学び方だけでは、既に限界であるともいわれています。
凸凹の“凹”ばかりを埋める学びでは、子どもたちは学ぶ楽しさに出会えません。
逆に、自分の“凸”を見つけて伸ばしていくと、子どもは驚くほど意欲的に、そして主体的に学び始めます。
~「好きを育み、得意を伸ばす」学校へ~
本校では今、
・自分で考え、選び、動く学び
・対話しながら互いに学びを深め合う場
・失敗を恐れず挑戦できる空気
を意図的につくっています。
子どもたちが「これが好き!」「もっとやりたい!」「これ得意かもしれない!」そんな瞬間に出会ったときの輝きは、本当に力強いものです。その喜びこそが、将来、既存の社会を支える力にも、未来を切りひらく力にもつながります。
~一人一人の良さを徹底的に伸ばす教育へ~
「今も、未来も、子どもが幸せであること」
これこそが学校教育の原点です。
学校教育は、一人一人の可能性を最大限に開花させる教育へとシフトし、自分の好きや得意を軸に未来を形づくっていける子どもを育てたいと考えています。学校・家庭・地域が手を取り合いながら、子どもたちが夢中になれる時間をもっと増やしていきたいと思いますので、引き続き、あたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。