校長室より 夏2
- 公開日
- 2022/08/10
- 更新日
- 2022/08/10
校長室より
先日のブログ「校長室より 夏1」では、本校の教育目標は「自らよく考える子」であること、生活面の重点目標「あいさつを通して人とつながる」「廊下を歩くこと(節度ある行動)」「自尊感情を育む」を教職員が話し合い、設定したことをお伝えしました。
今日は、それらの目標の達成のために考えた手立て(1学期に行ったこと)についてお話しします。
私は、先生たちに「子どもが自ら考える体験を多く積ませてください。」と話しています。そのことは、何事にも積極的に取り組んでいく意欲、これからの不確実な社会を生き抜く力を子どもたちの中に育てることにつながります。
今年度、3点の重点目標の達成のための手立ても、教職員は「子どもたちが自ら動く」ということを念頭に考えました。
具体的には、5.6年生が所属する児童会で、「あいさつをする」「廊下を歩く」という全校的な取り組みについて、子どもたちが発案し、実行しました。
「あいさつ」については、朝、児童会の児童が早く登校し、正門であいさつ運動を行う。「廊下を歩く」については、廊下に物理的に走ることがしづらいように椅子を置き、その椅子に「廊下は歩きましょう」というポスターを掲示する。
これらを児童会の子どもが発案、実行しました。1学期の最後の委員会活動では、「あいさつする子どもは増えたのか」「廊下を歩くようになっているのか」効果検証が子どもたちの間で行われたようですので、2学期の取り組みがどうなるのか楽しみです。
また、児童会以外の委員会においても、学校生活をよりよくしていく取り組みが、子どもたちの発案で行われました。
例えば、保健委員会では、健康維持・感染症予防のための啓発(子どもたちが調べ考えた内容)を休み時間の放送で行う。給食委員会では、おかずのからっぽ賞(1日単位のおかずの残しなし。)、スーパーからっぽ賞(指定の期間おかずが残ることがなかった。)の授与。給食委員会の子どもが手作りメダルを各クラスに届けに行きます。低学年の児童は大喜びでメダルを受け取っていました。また、朝の学習の時間には低学年に、食育の紙芝居の読み聞かせに行っていました。
子どもたちが自分たちの学校を自分たちの手でよりよい方向へ変えていく。その実感が持てた時、子どもたちの中に「自尊感情」が芽生えるのではないかと思います。仮に、取り組みがうまくいかなくても、みんなで「あぁでもない、こうでもない」と考えて、学校をよりよくしようと考え、取り組んだ経験は、子どもたちの大きな財産になるのではないかと思います。
自分たちの生活をより良くしていこうと「自らよく考えること」で、子どもたちは大きく成長していくと思います。