3年 研究授業(ICT)
- 公開日
- 2020/11/20
- 更新日
- 2020/11/20
学校の様子
社会 地域の安全を守る「火事からまちを守る・事故や事件からまちを守る」の単元の研究授業を行いました。
大阪教育大学教授 仲矢史雄氏を招聘し、指導と助言をいただくことができました。さらに枚方市教育委員会教育指導課の高橋瑞人指導主事にもお越しいただき、本校の授業参観及び研究協議にも出席していただきました。
本単元では、すでに消防署や警察署の役割について学び、まちの安全のために働いているということを学習しました。そのことを踏まえ消防署や警察署の立場に立って、まちの火災や事件・事故を未然に防いだり、仕事を助けてくれたりするロボットを自分たちで作るためには、どのような工夫したら良いかをLEGO WeDo2.0を使ったロボット制作を通して考えさせることが本時の目的です。
担任教諭は、まず、児童にそのロボットが考えたとおりに動くためにどのようなプログラムを組む必要があるのかをグループで協力し合って考えさせます。話し合った結果を踏まえ、ホワイトボードを使って手順に分けて順序立てる「シーケンス」を考えさせました。
このような時に常日頃から大切にしてきたことは、「どうしてそうしたのか」「どうしてそう思ったか」など「根拠や理由を持つ」ということです。担任は、常に「根拠や理由」を問うようにしてきました。その後、事前に学習したLEGO WeDo2.0の基本動作をタブレットPCを使って組み立てたロボットに命令を送信し、思いどおりの動きをさせます。光る、音を出す、動く、センサーで感知する、繰り返す、待つなどの命令を組み合わせてグループで考えた動作をさせる訳ですが、なかなか思いどおりには行きません。一つでも命令が間違っていると思い通りに動いてくれないのです。グループのメンバーで「ああでもない」「こうでもない」と根拠や理由をもとに相談を繰り返し、ブロック(命令)をつなげていきます。何度でも簡単にやり直すことができるのがICTの良いところ!根拠を持った試行錯誤をして改善を加えながら作り上げる作業を「デバッグ」といい、プログラミングの大事な要素のひとつです。さらに、子ども同士の対話が増えることで、意見交換を通してコミュニケーション能力の育成もねらいの一つとしています。事実、このプログラミングの授業をするようになって児童の問題解決能力やコミュニケーション能力が向上してきていると手ごたえを感じています。
授業の最後にグループごとに発表した後、授業のふりかえりを書いて締めくくりました。(11月19日)