学校日記

10月6日(月)4校時 3年3組 理科 学年別研究授業(1学年)

公開日
2025/10/08
更新日
2025/10/08

学校生活の様子

最後は、1学年の学年別研究授業です。


理科室で、鏡を使った実験が行われます。


この時間も私(校長)が50分間、授業を見学しましたので、以下の通り、講評を記載します。


◎きづいたところ

・チャイム着席が定着している。

・しっかりとあいさつが行われている。

・授業の冒頭に小学校の学習の振り返りが行われた。

 小学校の学習内容を思い出させることで、中学校の学習や今、学んでいることをしっかり意識できる。

 パワーポイント資料を活用して、ポイントをわかりやすく伝えていた。

・めあてを明確に示していた。

 「光の性質を理解し、鏡ではねかえった光の進み方が予想できる」

・STEP1 2を示して、学習の方向性を伝えていた。(学習意欲を高めることができる)

  STEP1 教201~202 光の性質         教202 考えてみよう

               まとめ      ⇒

  STEP2 教202   ためしてみよう       図5に光の道すじを書いてみる

・上記の説明の後、課題学習に入ったが、生徒は集中して取り組んでいた。

 小学校の振り返りや本時の学習内容を丁寧に伝えたことで生徒の学習理解を深めることができた。

・課題学習の際も教員は、一人ひとりの取組の様子をよく見て、適切に声をかけていた。

 個に応じた声かけに工夫が見られた。(生徒に必要な部分を見極めて、自己解決を促していた)

・実験を行うための教室のセッティングが丁寧に行われていた。

 事前に画用紙を壁の見えにくい部分に貼ったり、カーテンを広げていたり、実験器具も整理されていた。

・実験が始まると生徒は積極的に楽しく取り組んでいた。試行錯誤する中で、成功体験を得ることができた。

・最初の実験が終わると生徒は自席に戻ったが、その際も教員が大きな声を出すことなく、生徒が自主的に移動していた。生徒の中からも「静かに」という声が聞こえるなど、学習規律が定着していた。

・その後、教員からの指示で、「鏡以外の何かで反射させることができるか?」「くっきり反射する時とパワーが弱い時」の違いはなにか?」など、課題を示して生徒の学習意欲を高めてから、再度、いろんな距離や角度で実験に挑戦させた。

・一旦生徒を集めて、課題を示して、再度、実験を行わせることで、生徒自身の「気づき」を意識させることができた。

・実験後、教員が「鏡と他のものを活用して取り組んだ成功例とうまくいかなかった例」を生徒に聞いたが、興味深い答えが多く返ってきた。

(成功例)タブレットの両面+鏡     (うまくいかなかった例)下敷き+ホワイトボード

 アクリル板+鏡                    紙の使用など

     ホワイトボード+鏡

 今回の実験で決まったことに取り組むだけでなく、生徒主導でいろんなことに挑戦することができた。

・生徒間の交流の時間では、実験を振り返って、積極的に話し合う様子がみられた。仮説を話し合う生徒もいて、深く学ぶ姿勢が感じられた。

・授業の最後に教員がいろんな仮説をまとめて示した。(生徒自身の振り返りを促すことができた)

・今日の取組を踏まえて、今後の実験についても示していた。(今日の実験と次のつながりが意識できた)

◎まとめ

・ICT活用、実験、手作りの教材など、毎回の授業の準備が丁寧に行われおり、生徒の意欲を高めている。

・授業の冒頭から終わりまでの流れがスムーズで、生徒は見通しを持って、学習に取り組むことができる。

・穏やかな口調で生徒に語りかけるなど、落ち着いて授業に取り組む雰囲気づくりが行われている。

・教員と生徒の会話を大切にして、生徒の素朴な疑問なども見逃すことなく、全体に問題提起している。

・丁寧な個別指導で、ねばり強く声をかけることで、学習意欲の低い生徒も課題を見つけて取り組んでいた。