学校日記

7月3日(木)1校時 2年3組 技術科

公開日
2025/07/03
更新日
2025/07/03

学校生活の様子

授業のめあては「電気回路を考え、回路図で表すことができるようになる」です。


実験を通して、回路図をまとめていきます。


この授業は、私(校長)が50分間、見学しましたので、以下の通り、講評を記載します。


◎気づいたところ

・チャイム着席が定着している。授業開始時と終了時にあいさつの指導が行われている。

・授業の冒頭に前回の活動を振り返らせてから、今回の取組を説明していた。(授業のつながりを意識)

・班ごとに出席確認を行い、学級全体で欠席者の把握をすることで、安全確認の意識づけをしていた。

・月曜日の17時が締め切りであった提出物について、全て提出した生徒の出席番号を伝えた。

 (出席番号が呼ばれていない生徒は、未提出であることが意識でき、再度、提出することが促された)

①学習プリントの配付

・学習プリントが配付され、最初に授業の目標である「電気回路を考え、回路図で表すことができるようになる」を示して、本時の授業の流れを意識させた。

・学習プリントがていねいに作成され、本時の確認事項を踏まえて、課題に取り組む流れがわかりやすく示されていた。

・本時の確認事項である「スイッチの種類」の3つのポイントについては、それぞれ、教室前面のホワイトボードに投影し、(  )内のキーワードを説明しながら、回路の特徴や3つの違いなどが伝えられた。

 「名称」、「図記号」、「はたらき」の3つの観点から、コンパクトに解説が行われたので、的確に特徴や違いなどを理解することができた。

・電気回路の作成については、最初に①電気ポット ②方向指示器(ウインカー) ③階段のライトがまと

めて説明されたので、3種類の特徴を踏まえて、それぞれの実験に取り組むことができ、取組の概要を意

識することができた。

また、それぞれについて、学習プリントには示されていない、絵やイラストなどを投影することで、より

深くイメージをもつことができた。

②実験について

・実験器具のセットの内容を画面に提示してから、実験器具が配付されたので、実験器具の漏れ落ちなどを意識でき、安全管理の面でも啓発を図ることができた。(理科や技術等の実験では大切なポイントである)

・さらに実験を行う上での注意点を画面に示すことで、事故、怪我等の防止を図り、集中して取り組ませることができた。

・「はじめにやってみよう!!」「ボタンを押している間だけランプが点灯する回路を作ってみよう!!」

 について、じっくりと説明を行ってから、実験を開始させた。ランプが点灯するための重要なポイントや間違いやすい点なども伝えられ、生徒の課題への意識を高めることができた。

・実験開始時から、すぐに課題に取り組む班や、なかなかスムーズに進めることができない班など、班によって進度に差が見られたが、生徒間の交流や、教員の各班へのていねいな声かけなどで、生徒の集中力が高まり、実験終了時には、全ての班が実験を完了することができていた。

・特に教員のねばり強い机間指導により、生徒の課題が解決され、意欲をもって取り組む姿が増えていった。

 教員は、個々の生徒のつまづきを見抜き、前段階にもどって、生徒自身につまづきを意識させたり、次に何をすべきかを考えさせるなど、生徒主導の活動を大切にして、生徒による自己解決を促していた。

◎さらに工夫してほしいところ

・ていねいな説明などが行われているが、生徒の理解度を確認しながら、ゆっくりと説明したり、キーワードなどを強調すると、さらに理解を深めることができる。

・説明開始時など、生徒の集中力を高めるため、言葉による注意喚起だけでなく、身体や顔を前に向かせたり、背筋を伸ばさせるなど、身体的な形を意識させることや、少し間をとって、何もしゃべらずに生徒が集中するのを待つなどの方策も効果が期待できる。

◎まとめ

・ICT等を活用した丁寧な教材等の活用やきめ細かな指導等で、生徒の興味関心意欲を高めている。