卒業式の感動を…卒業のことば
- 公開日
- 2024/03/14
- 更新日
- 2024/03/14
学校の様子
卒業式に参列できなかった保護者の皆様や在校生から、卒業生の感動的な「卒業のことば」をぜひ知りたい!とのお声をいただきました。
遅くなりましたが、掲載します。
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卒業のことば
思い起こせば3年前の入学式。新品の制服に袖を通し、満開の桜の花に迎えられ、大きな期待を抱いて、この山田中学校の校門をくぐりました。新しい仲間たちと出会い友達ができるかと不安に思っていたことが、つい最近の出来事かと思うほど時の流れが早く感じます。中学生になって教科担任制で受ける授業では、どんな先生がどんな授業をしてくれるのだろうかと、緊張と期待で胸が膨らみました。待ちに待った部活動では、自分はこのクラブの一員なんだと思うと、すごく嬉しくなり毎日楽しく部活に参加することができました。初めての学園祭当日、ワクワクしつつも、緊張でドキドキしながら競技場に向かいました。初めての合唱は「スパークル」。こんなにも広い競技場で合唱するのが初めてで、不安な気持ちもありましたが、本番では一番いい歌声を響かせることができたと思います。みんなで練習や応援したことによって、私たちの絆は深まりました。
2年生に進級し、私たちには後輩ができました。部活動では、後輩を指導することになり、改めて先輩方の偉大さに気付きました。卒業が近くなると、これまでの思い出がフラッシュバックしてくるようで感慨深くなりました。部活動で積み重ねた経験は、これからの生きる力につながることでしょう。野外活動センターで初めて友達と一緒に作ったカレーライス。施設の人や班のみんなで協力して作ったカレーライスは、とてもおいしく大満足でした。冬にはピース大阪に行って、平和の尊さを学びました。アイススケートでは、初めて見る氷のリンクに胸が踊り、寒さも忘れるくらい夢中で滑りました。
私たちは中学校生活最後の学年を迎えていました。この修学旅行は、自分たちで行き先を考えるという大役を先生から任されました。1日目は、自分たちで決めたプランごとに過ごしました。夜には学年全員で花火をしました。みんなで輪になって歌いながら見た花火は、心に残る忘れられないものとなりました。二日目は、日本一有名な吉野川でのラフティング、またツリートレッキングを行いました。どちらも、ほとんどの人が初めての体験ばかりで、友達と助け合い、協力し合うことができました。二日目の夜は学年レクでビンゴ大会をしました。これまで知らなかった友達の一面を知れて、友達も先生もみんなで笑って過ごせた最高の夜でした。三日目は倉敷市にある美観地区で食べ歩きをしました。三日間という短い時間でしたが、みんなとの距離が縮まり、クラスや学年の団結力が深まりました。
そして私たちにとって最後の学園祭。二週間ほど前から昼休みに大縄などの競技を練習し、誰かがミスしてしまっても優しく声をかけてくれる人がいて、やっぱりこの学年には思いやりのある人たちがたくさんいるのだと、改めて思った練習でした。そして当日。どの団も3年生という自覚を持って取り組むことができ、優勝目指して全力で競技に臨みました。競技ではもちろん応援や励ましあっている時のみんなの表情、円陣を組んだ時のクラスの結束力はどの学年よりも3年生が1番輝いていたと思います。そして、学園祭での最後の合唱。
私たちはサザンカを歌いました。この歌では、練習の時よりさらに団結力を見せ、1人1人が自分の全力を出し切り聞いていた人全員を感動させることができた合唱でした。
♪サザンカ
学園祭も終わり、勉強のことや高校について考える時間が増えていくにつれ、みんなの進路が違うんだと実感しました。何をするのも当たり前に過ごした友達と、これから先はそれぞれの道を歩んでいくと思うと、なんだか寂しく感じる日もありました。しかし、楽しい日々を過ごしながらその寂しさもいつの間にか、共に頑張っていこうという強い思いへと変わっていきました。
3年間の集大成ともいえるこのSDGsサミットで、私たちはこれまで学んできたことを最大限に活かしたプレゼンテーションをすることができました。思い起こせば、1年生では福祉探究とまちづくり探究。2年生では食探究と生き方探究。3年生の前半では、本格的に自分の進む道を考える時期に、2年生に高校を紹介する進学フェアを行いました。そして、一番みんなの記憶に新しいSDGsサミット。これらの経験をした私たちは、きっとこれから先で待ち受けるどんな困難にも立ち向かっていくことができることでしょう。
お世話になった先生方。私たちが悩んでいた時、親身に寄り添ってくれたことが本当に嬉しかったです。優しく、時には厳しく指導をしてくれた先生方のおかげでここまで成長できました。本当にありがとうございました。
一番身近なところで支えてくれた家族。思春期の私たちにとっては、家族の心配する言葉にも素直になれず、冷たい態度をとってしまうこともありました。それでも突き放さず、寄り添ってくれました。普段は言えませんが、ここまで育ててくれてありがとう。これからも私たちを一番近くで見守っていてください。
最後に、3年生のみんな。中学校に入ってから今日まで、そばにいることが当たり前だと思っていました。くだらないことではしゃいだり、時には喧嘩をすることもありました。一緒に喜びも怒りも悲しみも、全て分かち合ってきました。今となってはその全てがかけがえのない大切な宝物です。三年間なんて、長い人生のうち一瞬かもしれませんが、そのときを一生懸命生きたことは、一生忘れることのない大切な時間になりました。これからも困難にぶつかり、思い悩み、苦しむときがきっとあることでしょう。でも、明日からは、夢と希望と勇気を胸に自分の足で、自分の道を探して歩いていきます。
令和六年三月十三日 卒業生代表