(夏探し③)田んぼの「中干し」が教えてくれる逆境の意味
- 公開日
- 2026/07/30
- 更新日
- 2026/07/30
学校の様子
35度を超える猛暑が続きますが、夏休みの招提小学校で、子どもたちの田んぼの「中干し(なかぼし)」が順調に進んでいます。
田んぼの表面をよく見ると、土が乾いて小さなひび割れが見え始めています。実はこのひびの隙間から、稲の根がしっかり地中深くへと張れてきたことが確認できます。まさに「中干し」の効果がひと目でわかる瞬間です。私も初めて経験しますが、見事な効果です。
以前にも記事にしましたが、一見、「お水をあげないとかわいそう」と思えるこの工程ですが、あえて水を引くことで、稲は水と酸素を求めて地面深くへと根を伸ばします。これが台風や強風にも倒れない強い稲をつくります。さらに、土の中の有害ガスを抜き、フレッシュな酸素を根に届ける大切な役割も果たしています。
青々と育った稲たちも、空気に触れてどこかシャキッとした誇らしげな表情に見えます。
この「中干し」を通して「あえて適度な困難(負荷)を経験することが将来の大きな成長や強さをつくる」ことを教えてくれています。作物も人も大きく成長するための過程で共通することがたくさんあります。
お米作りはいよいよ中盤へ。今後は気象への対応やカラスなどの鳥害対策など、先人の知恵と科学的な対策がさらに必要となります。2学期も地域の方々のご指導をいただきながら、子どもたちとともに「命と食」をめぐる探究の学びをさらに深めてまいります。