7月25日(金) 教職員研修
- 公開日
- 2025/07/25
- 更新日
- 2025/07/25
校長室より
校内研修を通じて一人ひとりの子どもにとって「よりよい学び」とは何かを改めて見つめ直しました。今回の研修では、「通級指導教室」における支援内容や、日常の学級活動における配慮について学びました。講師は、本校の通級担当の教員です。
まず、「子どもにとっての“世界”を知る」ということを確認しました。脳の特性や医学的な観点から、子どもが周囲の世界をどう感じ、どう受け止めているのかを知ることはとても大切です。私たちが“ふつう”と思っていることが、ある子どもにとっては「強すぎる音」や「まぶしすぎる光」であるかもしれません。その子の視点で世界を捉えることが、より良い支援の第一歩です。
そして、一人ひとり違う「自立活動」について、学びを深めました。自立活動とは、子どもが自分らしく学び、生活できるようになる力を育てる支援です。活動の内容は子どもによって大きく異なります。
・感情の調整が課題の子には、気持ちの整理の方法を
・作業が途中で止まってしまう子には、順序を整理する方法を など
こうした支援は、「通級指導教室」のみに限らず、学校全体の教育活動の中でも取り入れられています。
そして、各学級の好事例を紹介です。各学級でも「合理的配慮」に基づいた工夫が進められています。
・個別スペースで集中しやすい環境を整備
・教材に視覚的な工夫を加える
・ロッカーのシールの工夫
・廊下のフックへの荷物のかけ方 など
これらは“特別”ではなく、誰もが安心して学べる環境をつくるための当たり前の配慮です。すぐ隣の先生が、みんなが安心して学べる工夫をしています。学ばない手はありません。2学期からすぐ使える実践です。
また、たくさんのアイテムや書籍の紹介もあり、研修前、研修後は、自然と交流が生まれ、さらに実践交流の場ににもなりました。
今後も、教職員一人ひとりが子どもを深く理解し、それぞれに最適な支援を考えられるよう研修を重ねてまいります。