図工「絵の具を伸ばして描こう」:予想外の面白さで広がる2年生の想像の世界!
- 公開日
- 2025/10/10
- 更新日
- 2025/10/10
2年生
図工の授業で「絵の具を伸ばして描こう」というテーマに取り組みました。
筆で形を作るのではなく、絵の具の偶然の広がりや滲み、傾きを利用した予想外の表現を楽しむ活動です。
授業の様子:ワクワクが止まらない偶然の発見
この活動では、単に筆で塗るのとは一味違った「絵の具の動き」に着目します。
今回は、絵の具を混ぜて少し粘り気を持たせたり、水で薄めて、意図しない模様を作る方法に挑戦しました。
絵の具を垂らす・広げる:
子どもたちは、画用紙の上に絵の具を「たらり」「ぽとん」と垂らしました。絵の具と水の量、洗濯のりの粘り気が合わさって、垂らすたびに異なる形ができます。
「あ、流れた!」「こっちに傾けたら広がったよ!」—画用紙をそっと傾けると、絵の具がゆらゆらと流れ、予想もしていなかった面白い模様や独特の形が次々と出現しました。
偶然の形から想像を広げる:
できあがった不思議な模様をじっと見つめ、「これは何に見えるかな?」と想像を膨らませます。
「宇宙の惑星みたい!」「大きな怪物の顔だ!」「空を飛んでる鳥の羽に見える」など、子どもたちの豊かな発想が次々と飛び出しました。
仕上げの描き込み:
偶然できた模様を活かし、想像したものを補うように、筆や色鉛筆で描き加えて作品を完成させます。流れた形を「動物の体」に見立てて目や手足を加えたり、滲んだ部分を「雲」に見立てて色を重ねたり。
制作後の子どもたちの声
今回の活動は、子どもたちにとって「思い通りにならない面白さ」と「予想を超える発見」に満ちていたようです。
「絵の具が勝手に動くのが楽しかった!」「思った形と全然違う形になって、それがかえって面白かった。」
「洗濯のりを入れると、絵の具がゆっくり動いて、変な生き物みたいになったよ。」
「流れた線から、物語が生まれるみたいで楽しかった。」
偶然の表現が育む力
この「絵の具を伸ばして描く」活動は、形を正確に描く技術だけでなく、偶然の形を受け入れ、それを活かして創造する力を育みます。思い通りにいかないからこそ、発想力と柔軟な心が試され、子どもたちは普段の絵画活動では得られない喜びと達成感を感じたようです。
できあがった作品は、どれ一つとして同じものがなく、子どもたちの個性と想像の世界が輝く、素敵なものばかりでした。
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