集中と創造が交錯する時間 - アートナイフに挑む
- 公開日
- 2025/04/21
- 更新日
- 2025/04/21
6年生
6年生たちは、真剣なまなざしで自分の手元を見つめています。
鉛筆で丁寧に下書きされた図案の上を、慎重にアートナイフの刃先が滑っていきます。力を入れすぎると紙が破れてしまうため、子どもたちは息を潜め、指先に神経を集中させています。まるで精密な手術を行う外科医のように、彼らの動きは繊細で、一筆ごとに個性と創造性が宿っていきます。
最初は戸惑っていた子どもたちも、先生の丁寧な指導と、友達の作品から刺激を受けることで、徐々にアートナイフの扱いに慣れていきます。曲線や直線を巧みに操り、紙に切り込みを入れることで、平面だった紙から様々な形が立ち上がってきます。それは、まるで魔法のようです。
「見て!こんな形ができたよ!」
「僕のは、ちょっと失敗しちゃったけど、これはこれで面白いかも。」
子どもたちの間からは、驚きや発見、時には反省の声が聞こえてきます。アートナイフを使うという少し難しい課題を通して、彼らは集中力、手先の器用さだけでなく、失敗から学び、新たな表現を見出す力も育んでいるようです。
6年生たちは、一つの道具を深く理解し、使いこなす喜び、そして何もないところから新しいものを生み出す創造の楽しさを体験したことでしょう。
アートナイフが彼らにとって、表現の世界をさらに広げるための新たな扉を開く鍵となるかもしれません!!