12月31日(火)おしょうがつを むかえるにあたって(4)
- 公開日
- 2024/12/30
- 更新日
- 2024/12/30
学校の様子
それぞれの家に年神(としがみ)さまがもってくるのが、まずは「年、つまり 「ねんれい」」です。
ですから、みなさん1月1日に1才としをとることになるのです。「かぞえどし」というねんれいの数(かぞ)え方(かた)のことです。
年神(としがみ)さまがもう一つ運(はこ)んでくるもの、それが「新(あたら)しい年(とし)の良(よ)い運気(うんき)」です。
今(いま)の年(とし)のよいこともわるいことも、いったんすべてなし、になるのが十二月の大晦日(おおみそか)でした。そして、新年(しんねん)を迎(むか)えるにあたって新(あたら)しいよい運気(うんき)を年神(としがみ)さまからいただければ、その1年はすべてよい年になると考えられていたのです。
だから、年神さまがもってくるよい運気(うんき)、幸運(こううん)な運勢(うんせい)をいただくために、みなさんがおおそうじをしたように、わたしたちは年末からおおそうじをして体(からだ)を清(きよ)め、注連飾(しめなわかざ)りをして門松(かどまつ)を立(た)てるなどしてきました。
今日の、大晦日(おおみそか)から1月1日の朝の元旦(がんたん)は家族(かぞく)で家にいて、静(しず)かに年神(としがみ)さまが来るのを待(ま)つのです。
この大晦日(おおみそか)の食事(しょくじ)には、年取り膳(としとりぜん)といって白米(はくまい)のご飯(はん)と鮭(さけ)や鰤(ふり)などの年取り魚(としとりうお)を食べる習慣(しゅうかん)がありました。そして、元旦(がんたん)には餅(もち)を入(い)れた雑煮(ぞうに)を食(た)べて年(とし)を取(と)ったのでした。年取り膳のご飯を食べて、雑煮の餅を食べて、古い自分から新しい自分へと生まれ変わるという意味があったようです。