学校日記

7月4日(金)2校時 1年2組 国語 初任者教員研究授業

公開日
2025/07/04
更新日
2025/07/04

学校生活の様子

この時間は、初任者教員の研究授業として実施されます。

多くの教員が参観に来ました。


授業のめあては、「キキに一番影響を与えた人物は誰か、自分の考えをまとめることができる」です。


この時間は、私(校長)が50分間、授業を見学しましたので、以下の通り講評を記載します。


◎気づいたところ

・授業の始まりと終わりのあいさつを徹底させている。(生徒は、しっかりと声をだしていた)

①漢字ノートの取組(3分間)

・ルーティンワークとして定着している。生徒は集中して取り組み、終わるとすぐに次の活動を始めた。

②授業の冒頭の取組

・めあて(「キキに一番影響を与えた人物は誰か、自分の考えをまとめることができる」)を冒頭に示した。

・前回の活動の振り返りから入り、今回の取組の説明を行った。(取組の流れがわかりやすい)

その後、「キキがなぜ4回宙返りをしたのか」について、価値観も含めて、2人ペアで交流をさせた。

 交流後、教員が生徒に理由を聞いた。(教員と生徒のやり取りから、本時の取組を見出した)

挙手をした生徒:スターであるため→教員:何が大事?⇒「一番影響を与えた人物は?」を導き出す。

③学習プリントの取組

・「一番影響を与えた人物は?」と「理由」の欄があり、人物名について、教員と生徒のやり取りから、

6名を導き出した。→6名のうち、自分は誰だと思うのかとその理由を一人で考えさせた。(一人学習)

その際、理由については、「相手が納得する理由」を意識し、「説得力」というキーワードに結びつけた。

教員も丁寧に机間指導を行い、一人ひとりの取組をよく見て、声をかけていた。

④人物名の掲示

・自分が適切だと考える人物について、6名の人物が記載された黒板の欄に、自分の名札を貼らせた。

 (タブレットでもできるが、この取組では、途中経過も見ることができるので、より興味を引き出せる)

⑤班活動 1

・班での交流を通して、学習プリントの他の人の意見を書く欄に記入をさせた。

 「なるほど」と思うところを記入すること(丸写しは×)、自分が納得した部分を記入すること、理由を導き出す際も教科書を読んで探すだけではなく、自分の考えを踏まえて書くことが説得力につながることも伝えた。→活用、発展させることの大切さを意識させた。→生徒間で活発な交流が見られた。

⑥交流後の解説

・交流後、それぞれの人物を選んだ理由を数名の生徒に聞いた。その際、多数意見だけでなく、少数意見(一名)を大切にして、その考えを深堀した。

(例)団長(どこに理由が書かれていたのか根拠を見取らせる。→P67 11行目)

   観客(観客の拍手が人気につながるなど、キーワードを導き出す)

   キキのお父さん(お父さんも挑戦したことがあったがだめだったことなど)

⑦班活動 2

・解説を踏まえて、2回目の交流を行わせた。その際、人物や理由が変わってもよいことを伝えた。

・解説で少数意見にも深く切り込んだことからか、観客に変える生徒が増えた。(団長も一名増加した)

・人物が変わった生徒にもその理由を聞いた。

 (例)団長に変わった理由(解説からきづきを見出し、教科書から見取ることができた)

    観客に変わった理由(観客の拍手というキーワードから見取ることができた)

・教員がまとめをした。(自分の考えが深まったこと、他の人の意見を聞いて、新しい気づきがあったなど)

⑧振り返り

・単元計画表を活用し、振り返り活動が行われた。どの生徒もしっかりと記入し、積極性に取り組んでいた。

◎まとめ

・学習規律の定着(説明をするところ、交流をするところなど、メリハリのある活動が見られる)

・教材研究の工夫(生徒の興味関心意欲を高める教材が提示され、学習の見通しがわかりやすい)

・考える活動の推進(一人学習、ペア学習、班活動などにより、じっくりと考える時間を確保している)