10月3日 乱世を駆け抜けろ!6年生が迫る三英傑の素顔
- 公開日
- 2025/10/07
- 更新日
- 2025/10/07
6年生
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社会の授業でいつもと違う熱気に包まれています。
現在、子どもたちは日本の歴史の中でも特に重要な時期を築いた3人の武将、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康について、グループに分かれて探究型の調べ学習を進めています。
この日の授業では、それぞれのグループが調べた成果を模造紙にまとめる作業が大詰めを迎えていました。
グループワークに見る個性と工夫
教室を見渡すと、各グループの模造紙からは、3人の武将への理解を深めようとする工夫と個性が光っています。
ある「信長グループ」の模造紙は、「天下布武」の文字を力強く書き、楽市楽座や革新的な戦術など、信長のカリスマ性や常識にとらわれない政策が分かりやすくまとめられていました。
「秀吉グループ」は、農民から関白へと上り詰めた立身出世の物語に焦点を当て、太閤検地や刀狩といった政策を、絵やイラストを交えて視覚的に表現。見る人に親しみやすさを感じさせる仕上がりです。
一方、「家康グループ」の模造紙は、彼が天下を統一し、260年以上にわたる太平の世を築いた江戸幕府の基盤作りに着目。「鳴くまで待とう」の精神に象徴される粘り強さや、その後の世に与えた影響を年表形式で丁寧に整理していました。
思考を深める学びの場
調べ学習を通じて、児童たちは単に歴史的事実を暗記するだけでなく、武将たちの「なぜ、その行動を選んだのか」という思考のプロセスにも迫っています。
「信長が延暦寺を焼き討ちした背景には、当時の仏教勢力との複雑な関係があったことが分かった」「秀吉の政策は、戦国時代を終わらせて平和な世の中を作るためのものだったんだね」など、グループ内では活発な意見交換が飛び交っています。
模造紙作りは、情報を整理し、最も伝えたいことを選び抜き、そしてどうすれば他の人に分かりやすく伝わるかを考える、アウトプット能力を鍛える絶好の機会です。武将たちの物語を通じて、歴史の面白さと、グループで協力して一つのものを作り上げる達成感を味わっているようです。
この調べ学習の成果は、後日、クラス全体での発表会で共有される予定です。3人の武将の個性が、6年生の視点を通してどのように紹介されるのか、今から楽しみです。