🎓 中学校進学に向けた第一歩! 渚西中学校・渕田先生によるソーシャルスキルトレーニング(SST)を実施
- 公開日
- 2025/12/12
- 更新日
- 2025/12/12
6年生
本日、6年生を対象に、渚西中学校の生徒指導主事である渕田先生を講師としてお招きし、ソーシャルスキルトレーニング(SST)の特別授業を実施しました。
中学校進学を控え、環境が大きく変わる子どもたちにとって、「社会で他者と関わる上で必要な力」を改めて考える、貴重な時間となりました。
💡 ソーシャルスキルとは? 自分と社会を繋ぐ大切な力
渕田先生は、ご自身の専門である数学や、20年来の阪神タイガースファンという親しみやすい自己紹介からスタートし、授業のテーマである「ソーシャルスキル」について解説してくださいました。
ソーシャルスキルの定義と重要性
ソーシャルスキル(SST)とは、「社会で様々な人と関わっていく上で必要なスキルの総称」です。挨拶、会話、身だしなみ、時間管理などが含まれます。
✅ 効果: スキルを身につけることで、自分自身が社会で過ごしやすくなります。
⚠️ 不足すると: 他者から誤解されたり、人間関係で困難を感じたりする可能性があります。
トレーニングは一度で完璧になるものではなく、継続的な意識と努力が重要であると強調されました。
🚀 必要な3つの力と中学校の目標
授業では、進学を控えた小学6年生が特に意識すべき3つのソーシャルスキルが挙げられました。
1. 自分のことを理解し、気持ちをコントロールする力
自分の長所・短所を分析し、イライラなどの感情を適切にコントロールする方法を学びます。
2. 仲間とうまく付き合う力
良好な人間関係を築くためのコミュニケーションを考えます。
3. 将来を見通し、計画を立てる力
進学や将来の目標を設定し、そのために「今、何が必要か」を把握して身につける力です。
目標は「なぎさ西中学校の生徒像」
さらに、進学先である渚西中学校が目指す生徒像の目標も紹介されました。これらは3年間で身につける目標であり、入学時から完璧にできる必要はないというメッセージに、子どもたちも安心した様子でした。
夢や目標に向けて自分で考えて挑戦する。
社会の一員として他者と協力し、新しい価値を創造する。
自分の長所や可能性を信じ、他者を尊重する。
主体的に学び、心豊かで健康な生徒になる。
👥 人間関係の鍵:「良いところ」を意識的に見つける
授業の後半では、誰もが抱える人間関係の課題に焦点を当てました。
マイナスな言葉が生まれる原因
人は、ストレスや感情の乱れ、相手の行動など、複数の要因が重なってネガティブな言葉を発してしまうことがあります。
特に、人との距離が近くなると、良い点だけでなく、悪い点や「自分との違い」が目につきやすくなるものです。ここで重要なのは、「自分と他者は考え方や価値観が違うのが当然」と認識することです。
課題への対策:ポジティブな側面に目を向ける
渕田先生は、「嫌な部分ばかりに目を向けるのではなく、意識的に相手の良いところを探し、見つけることが重要」だと強調されました。
また、家族の家事や友人が勉強を教えてくれることなど、慣れると「当たり前」になりがちなことにこそ、改めて感謝の気持ちを持つことが大切です。良いところを見つけ、感謝を伝えることが、良好な関係を築く第一歩となります。
✍️ 演習:良いところを見つけるワーク
参加者はワークシートを使い、以下の人物の良いところを具体的に書き出す演習に取り組みました。
周りのクラスメイト(3人)
担任の先生
校長先生
その後、「あえて自分と合わない点や悪い点を頭に思い浮かべた上で、それでも良いところにどれだけ意識を向けられるか」という考え方を共有し、授業で感じたことや考えたことを振り返りました。
🤝 今後の心構え
渕田先生は、「この授業をきっかけに、自分がどのような状態にあるのかを考え続けること」を推奨されました。
そして、中学校に入学してからも、困ったことがあれば、先生や周りの大人に相談することが大切だと締めくくられました。
今回のSSTは、中学校という新しい環境で活躍するための、心とスキルを準備する貴重な機会となりました。
渕田先生、ありがとうございました!