学校日記

国語の授業で「自然の隠し絵」から学ぶ!身を守る知恵と、その限界

公開日
2025/05/08
更新日
2025/05/08

3年生

国語の授業が行われました。

今日のテーマは「自然の隠し絵」。教科書に載っている、背景に溶け込むように姿を隠す生き物の写真を見ながら、子どもたちは興味津々の様子です。

授業ではまず、それぞれの生き物がどのようにして身を隠しているのかを観察しました。木の皮にそっくりな蛾、落ち葉に紛れる昆虫、雪景色に白い羽を休める鳥…。「わー、ほんとだ!全然見えない!」「すごい擬態だね!」と、子どもたちは驚きの声を上げていました。

次に先生から、「これらの生き物は、いつも完璧に身を守ることができるのでしょうか?」という問いかけがありました。子どもたちは真剣に考え始めます。「たぶん、動いたら見つかっちゃうんじゃない?」「強い敵が来たら、隠れていても危ないかも…」。

グループに分かれて話し合いが始まると、さらに活発な意見が飛び交いました。「色が周りのものと違うと、すぐに見つかるよね」「生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ隠れるのが上手じゃないかもしれない」「隠れる場所がないところでは、どうしようもないんじゃないかな」。

それぞれのグループが話し合った内容を発表する時間には、様々な視点からの意見が出ました。

  • 環境の変化: 「森がなくなったり、雪が降らなかったりしたら、隠れるのが難しくなると思う。」
  • 成長の段階: 「まだ小さい動物は、隠れるのが遅くて敵に襲われやすいかもしれない。」
  • 敵の能力: 「目がすごく良い敵や、匂いを嗅ぎ分けるのが得意な敵には、見つかってしまうこともある。」
  • 行動: 「お腹が空いて動かざるを得ない時や、仲間を探して鳴いている時も危険だ。」

先生は子どもたちの意見を丁寧に拾い上げ、「なるほど、隠れることは生きるための大切な知恵だけれど、周りの環境や自分の状態、敵の能力によっては、必ずしも安全とは言えないのですね」とまとめました。

授業の終わりには、子どもたちは「自然の隠し絵」を通して、生き物が持つ身を守るための工夫と、それでも生き抜くことの難しさについて、深く考えることができたようでした。教科書に載っている一枚の写真から、多くのことを学び取ろうとする3年生の真剣な眼差しが印象的な授業でした。