最新更新日:2024/05/17
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『夢と志を持ち、可能性に挑戦する“枚方のこども”の育成』〜子どもたちの未来への可能性を最大限に伸ばす枚方の教育〜

第2回教頭会挨拶 学校風土について

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❇️兆(きざ)しに、足や辶をつけると、跳んで逃げるとなりますが、手を添えると挑(いど)むという漢字になる、と説明している場面の写真です。いじめも不登校対策も初期対応、つまり「兆」を見逃さない指導をお願いしました。





教頭先生方、こんにちは

最近指導主事のみなさんに送ったメッセージを教頭先生方にもご紹介します。

それは、『学校風土』についてです。

30年以上も前に、野口克己先生の講演を聞きました。

野口先生は、校内暴力真っ盛りの頃、指導主事たちに「しんどい学校をピックアップして視察してきなさい」と指示をされました。

その結果見えてきたことがあるという話です。
息をのみながらその話を聞いたことを思い出します。

しんどい学校に共通する「3つのない」とは何でしょうか?

一つ目は、花壇に花がない。
二つ目は、挨拶がない。
三つ目は、トイレがきたない。
でした。

「うまいこと言うなあ〜」、と感心したことを今も覚えています。
そして、この講演を聞いたあと、自分なりに

(1)花を愛でる心の醸成(自然体験)
(2)心が元気になれる挨拶の仕方(よいとこみつけ)
(3)トイレ磨きは心磨き

を自分の教育実践に生かしていこうと決意したのを覚えています。

指導主事はデータを分析し、その対応策を考えるのは大切な役割だとは思います。

しかしながら、それ以上に学校現場を訪問し、『学校風土』を肌で感じ、読み取る感性を磨くことも大切だと思っています。

日本初、経営コンサルタントの株式会社船井総研の創始者、船井幸雄さんは「経営が傾きかけた会社にも必ず良いところがある。

良いところを見つけてそこを伸ばす。それがコンサルの極意だ!」と喝破され、現場をつぶさに観察されました。

机上でデータ分析をすることも、学校現場で学校風土を感じることも、どちらも将来の学校経営者としての資質を身につける良い経験になると思っています。

そうした情報や経験をもとに課内で熟議することが、指導主事のレベルアップにつながるとともに、学校にも貴重な情報を提供することは指導主事としての大切な役割だと思っています。

市教委と学校現場が一体となり、「ともに学び、ともに育つ 枚方市の学校教育」をめざしましょう!!

こどもファーストで行こう!

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第2回校長会(2024,5,1)での挨拶の一部をご紹介します。

校長先生、こんにちは。副教育長の岩谷でございます。

(前略)

 ここ数年、初任者研修や10年経験者研修の開講式で私から先生方にお話していることがあります。

それは、『成長し続ける教師になっていただきたい』ということです。

教師の資質とは何か?

それは、掛け算です。

能力×情熱×姿勢だと思っています。

能力は1〜100まであります。

情熱には、0があります。

いくら素晴らしい能力があっても、情熱が0なら答えは0です。

次に、姿勢にはマイナスがあります。
能力が高く、情熱もあるが、姿勢がマイナスなら、結果はマイナスでしかありません。


NPO法人ストップいじめ!ナビ代表の荻上(おぎうえ)チキさんの「いじめを生む教室」の中に、「抑圧的な態度をとる教師のいる教室ではいじめが多い」と記されています。

楽しい授業や相談の受け止め、わかりやすい授業や納得のできる叱り方が行われている教師のもとでは、いじめが少なく、学習意欲や満足度が高く、互いを認めあうクラスとなるという研究結果を紹介しています。


一方で、「怖い」「たくましい」先生を配置しても、クラスの規律づくりには影響がなく、また、言うことを聞かないと罰を与えるという教師のもとでは、むしろ児童生徒の反抗的な態度が促進されると指摘されています。

怖い先生はいじめを否定する学校規範の醸成にはつながりません。

むしろ、親近感があり、納得のできる指導をし、わかりやすい授業をする教師のほうが、いじめを否定するクラスになり、さらにはいじめ加害をした際の罪悪感形成にも影響すると論じています。

親近感があり、納得のできる指導をし、わかりやすい授業をする教師の育成こそが、いじめはもとより、不登校児童生徒を生まない学校風土を醸成するのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、『能力×情熱×姿勢』

その「姿勢」の根幹にあるものは「子どもから学ぶ」という謙虚な姿勢だと思っています。

「子どもから学ぶ」を別の言い方をすれば、「教師が子どもを管理・監督する教育から、こどもファースト・こどもを真ん中に置いた教育」に転換するということではないでしょうか。

こうした姿勢を貫けば、教師は成長し続けるにちがいありません。


さらに申し上げるなら、子どもにとって、『教師の背中は最高の教材である』のと同様に、

私たち管理職が教師の最高の教材でなければなりません。

それ故、私たち管理職が、5C+1、
挑戦Challenge,
意思伝達Communication,
協働Collaboration,
創造Creativity,
思考・判断Critical thinking+1の視点を身につけて、

教師や子どもたちのよき見本となり、学び続ける管理職であることが大切なことではないでしょうか。

ちなみに、+1とは何かと訊かれたら、皆さんはどう答えますか?

昨年度のギガフェスに登壇した、当時小倉小学校の6年生は、
『学びの根源は好奇心である』と説明し、Curiosityと答えています」

また、当時長尾中学校の1年生は「これからの時代には多様性や自己決定が大切だと説明し、Choiceと答えています」

子どもたちの発想には、「あっぱれ!」としか言いようがありません。

私は、教育の究極の目的は「他人を思いやる心の醸成」であるという思いからconsiderationをあげたいと思います。
(以下略)
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