学校日記

(3年生)わからないと言える本当の強さ

公開日
2026/06/01
更新日
2026/06/01

学校の様子

3年生の算数の授業での様子です。この日は、「265円の画用紙を買うためにレジで1000円札を出しました。お釣りはいくらですか?」という問題に挑戦していました。

もちろん答えは735円なのですが、これを「1000ー265」の筆算で計算するとき、子どもたちは大きな壁にぶつかります。一の位、十の位、百の位、千の位……と同じ位ごとに計算していく中で、「千の位から、百の位、十の位へと、どのように表現を変えて(繰り下げて)いけばいいのか」という、算数特有の「コツ」が必要になるからです。

どうすれば解けるか、一人ひとりが一生懸命に頭を悩ませるのですが、当然、すぐには上手くコツが掴めない子どもたちもいます。そのとき、担任の先生からこんな温かい声かけがありました。「もし、やり方がわからないなと思ったら、お友達に聞いてもいいんだよ」

すると教室のあちこちから、「ねえ、ここがわからないから教えて!」「いいよ、これはね……」と、素直に助けを求め、それに応える子どもたちの姿が見られました。校長先生は、この光景に大変深い感銘を受けました。

自分の口から「わからない」と表現することは、実はとても勇気が要ることです。特に学年が上がると、「恥ずかしいな」「間違えたらどうしよう」という気持ちが邪魔をしてしまいがちです。だからこそ、「わからないから教えて」と素直に言える姿は、自分の学びを深めるために最も必要な、そして最も素晴らしい「自立した行動」なのです。

そして何より、自分の気持ちをありのままに表現できるのは、クラスの中に「誰も笑わない」「困った時はお互い様」という、最高の【心理的安全性(安心して過ごせる環境)】がしっかりと耕されている証拠です。子どもたちの間にこのような温かい信頼関係が築かれている招提小学校の教室を、心から誇らしく思いました。