9月29日 数直線で探る「もとにする数から何倍か」
- 公開日
- 2025/10/01
- 更新日
- 2025/10/01
5年生
算数では、小数と分数、整数の関係をテーマに、数直線を使って「もとにする数から何倍か」を考える授業を行いました。
一見複雑に思える数の世界を、数直線という強力なツールを使って視覚的に捉え、理解を深めることができました。
数直線で数の「つながり」を可視化
今回の学習のポイントは、整数、小数、分数といった異なる表現の数が、実は一つの数直線上ですべてつながっていることを理解することです。例えば「をもとにする数として、はの何倍か?」という問いに取り組みました。
1. 問いの明確化
まずは、もとにする数であるを数直線上の基準(倍)として捉えます。そして、がどこに位置するかを確認しました。
2. 分数での表現への挑戦
がの倍より大きく、倍より小さいことはすぐに分かります。この「はみ出した部分」をどう表現するかが大きな課題です。
ここで、子どもたちから「をつ分と見たとき、はが何個分あるか」という考え方が生まれました。この考えを数直線に適用すると、もとにする数をとする新しい単位として捉え直します。
という計算が、そのまま「もとにする数の何倍か」を表すことにつながり、答えを導き出すことができました。
3. 数直線を使った「確認の作業」
数直線上で、もとにする数から見ると数直線上の目盛りを「もとにする数の何倍か」という視点から読み解く練習をしました。これにより、わり算の商が「もとにする数の何倍か」を表すという、小数や分数の持つ本質的な意味を理解することができたようです。
まとめ:統合的な理解へ
この授業を通して、子どもたちは、
分数はわり算の商としても捉えられること。
数直線は、小数、分数、整数を統合的に捉えるための有効なツールであること。
を学びました。数を多面的に見る視点が養われ、数直線上では同じ場所を指す一つの数を表していることを実感できたことが、最大の収穫でした。