9月29日 心を込めて筆を運ぶ!「ふるさと」
- 公開日
- 2025/10/01
- 更新日
- 2025/10/01
5年生
書写の授業で、子どもたちは毛筆を使い、「ふるさと」の四文字に挑戦しました。鉛筆とは違う筆の感触、墨の香りに包まれ、教室には緊張感と集中力が漂います。
この日は、手本を見ながら文字の大きさ、バランス、そして筆づかいを意識して書くことが目標です。特に、お手本をただ真似るだけでなく、「目で写す」ようにして、文字の構造を深く理解することが求められました。
集中力と自己表現
授業が始まると、子どもたちは道具を丁寧に整え、真剣な表情で筆を握り直しました。一画一画、筆に込める力の加減や、とめ、はね、はらいといった筆の運び方を工夫します。
「ふ」の曲線のやわらかさ、「る」の伸びやかな線、そして文字全体の力強さと安定感。
指導のポイントは、子どもたち自身が「どこが難しいか」「どうしたら手本に近づけるか」を自己分析し、次の筆に活かしていく点に置かれていました。
子どもたちは、時に半紙と手本をじっと見比べ、時に思い切りよく筆を動かし、それぞれの「ふるさと」を表現しました。何枚か書き進めるうちに、線の太さや潤渇(墨のかすれ)が変わり、一人ひとりの個性があふれる作品が生まれていきます。
学びを深める「清書」へ
この日の清書では、「やる時はやる」という集中力を発揮し、子どもたちは納得のいく一枚を目指して取り組みました。
立派に書き上げられた作品からは、ただ文字を「正しく」書くことだけでなく、心を込めて文字に向き合う姿勢が伝わってきました。
書写の学習は、文字を美しく整える技術を磨くだけでなく、集中力や感受性、そして日本の伝統文化に触れる大切な機会です。
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